【大神人】川面凡兒(かわづらぼんじ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
2717
>>26
出口聖師は川面さんの影響を受けた戦時中流行した「禊」に
批判的だった。間接的に批判しているんじゃない?

禊(みそぎ)は不敬
 これは大戦末期の頃であったが、当時日本全国に禊ということが
流行しまして(略)全国各地に禊の錬成道場が造られ猫も杓子も禊
をするという状況でした。その頃亀岡に聖師さまをお尋ね申しあげ
たついでに、
『聖師さま、いま全国で禊が大流行ですが、お筆先には『この大本
は世界の型の出るところ』と示されていますのに、私は今まで、大
本教団で禊の錬成をしたというう事蹟を聞いたことがありません。
これはどうなりますか』
とお尋ね申し上げました。ところが、それまであぐらをかいておら
れました聖師さまは、急に居ずまいを正され、厳然たる態度をとら
れて、ちょっと叱るような御口調で、
『誰が禊が出来るのか、禊が出来る者がおったらやらす。誰が出来
るのじゃ』と仰せられます。私はビックリして、なぜ聖師さまが怒
るような、叱るような御口調になられたのか、何が聖師さまの御気
分に触れたのか合点が行きません。
『聖師さま、私は叱られに来たのじゃありません。判らぬからお伺
い申し上げているのですが……』
『禊が出来る者がおるなら禊をやらせる。出来る奴は一人もおらん
じゃないか。いまの禊をしている奴らは、みな不敬だ僭越至極だ。
大体、禊ということは天界の天人にして初めて出来ることなのだ。
人間の分際をして禊なんぞ……』
 私はますますビックリして、禊が不敬だなど考えたこともなかっ
たのです。それでわけは解らんながら、今日は聖師さまの御機嫌が
お悪い、君子危うきに近よらず、帰れ帰れとばかり、早速お暇して
引き下がりました。」『神の国』2000年3月号「聖師に学ぶ」
(弁護士・小山昇)