クリシュナムルティpart7★☆グルジェフもここ

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231名無しさん@3周年
もう何年も前になるが渋谷にグルジェフを研究する小さなサークルがあった。
やっと探し当てたこのサークルに私は入会した。
代表者がグルジェフファウンデーションにゆかりのある人だったのでたまに
外人の人がやってくる。
ある日イギリスからJ.Iがやって来た。彼は自分はティーチャーではなく単なる
先輩にすぎないといっていたが
この人が私にとって最初の注目すべき人、最初の先生となった。
サークルのメンバは10人程で椅子を輪に並べて座り、ミーティングの終わりに
宿題(ワーク)が出る。ミーティングは先週の宿題を一人一人が報告すること
で始まる。
232名無しさん@3周年:03/06/10 01:03
宿題は大抵、体を感じるエクセサイズで、これは注意力を高めるためだと思う。
例えば、「朝、家を出るときドアを開ける手を感じる」といった感じで
とるに足らないことの様なのだが、このような動作は普段ほとんど自動的に
無意識に行っているので、すぐ忘れてしまう。家を出た後何かそわそわした
感じがして何か忘れている感じがする。しばらくして宿題を忘れていることに気づく
といった感じになる。
自分の機械性を思い知らされる。
233名無しさん@3周年:03/06/10 01:18
J.Iが来てからミーティングに出るのが楽しみだった。
というのも、彼と会った後私はいつも帰りの電車の中で涙が出て止まらなくなるからだ。
昔の辛かったことや、悲しいことが思い出され、人前にも関わらず泣いてしまうのだ。
とてもいやされた感じがした。
そして次の日はとても調子がよく、人間関係もうまくいく。
しかしそうした調子も2,3日で元に戻ってしまう。
それで、早くミーティングに出たくなる。
234名無しさん@3周年:03/06/10 01:27
そんな日々が半年ほど続いたがJ.Iは仕事の都合でイギリスへ帰ることとなった。
最後の日曜日、メンバとJ.Iのマンションで昼食会を開いた。
帰り際にJ.Iは私を呼び止め、「人生は厳しい、ワークに励むように」というようなことを
いってくれた。(私は英語があまり達者でないので、こんなニュアンスだったと思う)
またしても、泣きながら帰る私だった。
235名無しさん@3周年:03/06/10 01:28
とても興味深い。続きを聞かせて下さい。
236名無しさん@3周年:03/06/10 01:39
しばらく、空虚なワークが続いた。
サークル内の噂ではアメリカからティーチャー・レベルの人が来るらしいとのことだった。
サークルの代表者がワークを教えてくれるようその人と掛け合ったが
最初は断られた。「あなた方の国には禅があるではないか?」とのこと。
交渉の末、ある条件のもとOKとなった。その条件とはワークは朝、8時15分から丸の内の
彼のオフィースで行うというものだった。
普段のワークは会社の帰りだったので夜8時からだった。
平日の朝8時は厳しかったが、私は運良く会社がフレックス制を導入したので何とかできた。
中には泊まりがけで大阪から来る人もいた。
237名無しさん@3周年:03/06/10 01:51
ニューヨークからやって来たこの人はS.Gと言い、奥さんがザルツマン婦人の
孫娘に当たる人だった。
ミーティングに一度奥さんが来たことがある。確かに面影はザルツマン婦人に似ていると思った。

彼との最初のミーティングはひどく緊張した。あんなに緊張したのは生まれて初めてだと思う。
彼は私たち一人一人にここに来た理由、目的を言うようにいい、私は「人に流されやすいので不動の私が欲しい」
という様なことを言ったと思う。
全員が言い終えると彼は「あなた方のレベルではまだ目的を持つことはできない」と言いました。
なんだか大変なことになっちゃったなとびびりましたが、結局、こんなに緊張したのはこの日だけでした。

この人が私の二番目の先生、注目すべき人です。
238名無しさん@3周年:03/06/10 02:17
彼には2年半ほど教えてもらった。
何を教えてもらったかをうまく言うのは難しい。少なくとも知識だけではないことは
確かだと思う。
彼の隣に座るとなんだかさわやかな感じがして気持ちがいい。
J.Iと同様にS.Gと会った後は調子がよくなる。S.Gはミーティングの後はエネルギーが
逃げない様、無駄話をしないようにと言っていたが、みんな子供のように無邪気になって
ワーワーガヤガヤ帰ったものだ。
S.Gはよく、どの様に目覚めるのか一人一人言うように迫りました。
「コーヒーを飲んだ後に目覚めよう、などというようなことはあり得ない。目覚めるならば
たった今、この瞬間に目覚めなければならない。さあ、どの様に目覚めるのか言いなさい。」
といった感じで。
彼は「私なら「観る(Seeing)」ことから始める」とよく言っていました。
彼は思考を止めるのではなく、思考を眺める必要があるとも言っていました。
結局、私自身は彼とのミーティング期間中、彼の言うほどには目覚めることは
できませんでした。
彼がアメリカに帰る頃、私達は彼の目覚める方法についての問いに答え、
彼は一応満足したようです。それを続けていればいつか目覚め、本当の私を
心の中に見いだすだろうと言ってくれました。
239名無しさん@3周年:03/06/10 02:37
その後、私はサークルを離れJ.IやS.Gとは一度も会っていません。
(できればまた会いたいと思います。)
しかし、わたしの探求は続きました。その後私は3番目の先生に会いました。
彼は日本人です。

私にとってこの3番目の先生がもっとも深く関わった人で5、6年学びました。
なぜ、J.IやS.Gと会うと調子がよくなるのか、いやされるのか何となくわかりました。
真の自己観察もここで少しだけ理解しました。

心の中に自分のエゴを観ることのできる場所があるのです。
この場所に立ち続けるのは難しいです。ネガティブなことを許せないとこの場所にたつことは
困難です。
自分が嫌いで自分をよく見せることばかりしていると自分を観れないのです。
だから自分を「直す」のではなく「許す」ことが必要になります。
3番目の先生は「負ける練習、恥をかく練習をしなさい」とよく言っていました。

私はまだ修行中ですので、あまり上手く書けません。
皆さんも頭でっかちにならないようにがんばってください。
ではまた。