ボクは東急真理教です。姉は阪急真理教です。弟は高知東急です。
カ・ル・ト!カ・ル・ト!
937 :
南海高野線極楽橋行き:04/04/20 23:56
神の石ラピスラズリを彷彿とさせる深いコバルトブルーのボディ
力強さと典雅なノスタルジックさがマッチした優美なフォルム
遥かなる旅立ちの時を彩るゴージャスな客席
笑顔のアテンダントと共に、時速130キロで、難波から一路関西国際空港へ
しかも、そうした華やかな外見をしても、(難波からすぐそこの)「新今宮」や
「天下茶屋」にだって、いつも気さくに止まるラピートには、分けへだてなき
神の愛を感じます。
特にガルーダ・インドネシア航空に乗った日には...
938 :
南海高野線極楽橋行き:04/04/20 23:57
939 :
名無しさん@3周年:04/04/21 02:27
『統合失調症とともに・15』森 実恵 / 読売新聞連載
「言葉のサラダ」というのは、統合失調症に時々見られる症状を指す精神医学用語
ですが、言いえて妙な文学的表現だと思います。
病状の安定していない患者は、頭の中に常に対立する二つの考え(生きねばなら
ない、いや死んだ方が楽だ、など)を持つため、いつも渦巻くような葛藤に苦し
んでいます。そのうえ勝手なことを命令する幻聴や妄想、さらに狭い人間関係の中
でのあつれきなどが加わると、脳の中は爆発寸前の混沌とした小宇宙のようになる
ことがあります。
940 :
名無しさん@3周年:04/04/21 02:28
そうなると自分の考えを整理できないため、文章に書いてまとめてみたく
なるらしく、言葉のサラダ満杯の「奇妙な研究論文」をしたためることが
しばしばあります。
文体は千変万化しますが、内容的には被害妄想、あるいは誇大妄想的なこと
が多いようです。「〜させる」といった使役動詞を頻繁に使うのは、自分
自身が幻聴に支配され、その命令で動く「させられ体験」があるからだと
思われます。
941 :
名無しさん@3周年:04/04/21 02:30
書き上げると一時的に溜飲が下がるのでしょう、脳のカオス(混沌)を吐き
出すために次々と論文にまとめていきます。
論理が明らかに歪み、文法も壊れているのに、「論文」と呼ぶのは、何と
なくアカデミックな雰囲気があるからでしょうか。あるいは緻密な論理が
どこかに組み込まれているからかも知れません。もともと教育のあった人の
文章はその名残をとどめています。
この病気になる人はもともと勘が鋭く、先の先まで考えます。空理空論に
いつも振り回され、自分の首を自分で締め、アリ地獄の中に落ちていく
ような傾向があります。そうした状況でもがき苦しみながらの必死の
叫びが、「言葉のサラダ」なのでしょう。
942 :
名無しさん@3周年:04/04/21 02:41
<小っちゃな神様> 詩・森 実恵
私の心は暗闇です/光など射さない永遠の暗闇です/
けれど、そんなところにさえ/小っちゃな/小っちゃな神様がいる/
その小っちゃな神様は/時々、ニコっと微笑んで/ごほうびを下さる/
感動の涙/一しずく/優しい言葉/一しずく/友との出会い/一しずく/
小さな勇気/一しずく
943 :
名無しさん@3周年:04/04/21 02:45
ハレー ベビー・クリシュナ
944 :
名無しさん@3周年:04/04/21 03:48
偶然なんて有り得ない
すべては必然
セカイ=鏡でできた曼陀羅模様。
この世に無駄はホントは一切ない。
汚れのなかにも真理は隠れているよ。聖俗すらも紙一重じゃねの?
善人も悪人も居ない。もっと透明なものでしょ。しかし、悪人呼ばわりされた奴は、その呼び名の期待へ答えるべくして、さらなる悪者を演じつづける。悪の横暴を止めたければ、善人悪人の概念自体を透明化させることが求められるだろう
これが真理。
ジェイジェイ・マー
アオカ・マー
ハレ・カルキ・ハレ・ハレ
カトリックの病院で生まれ、日本聖公会の2才児教室に通い、幼稚園と小学校はカトリック、中学、高校はプロテスタント、
家は東氏子総代、母の実家は西で神社の氏子総代、職場は曹洞宗。
で、今は無宗教だが、宗教1つ選ぶとしたら神道が楽そうでいいなと思う。
946 :
透明な存在・プチ:04/04/21 16:34
キリスト教@質問箱が
最近、議論板になってるぞ、ゴラァ!
っと叫んでみる。。。
948 :
名無しさん@3周年:04/04/24 14:08
948
949 :
名無しさん@3周年:04/04/25 20:38
インターネットの電子掲示板「2ちゃんねる」に二十二日午後、「大阪の小学生
殺す。明日、絶対に殺してやるから」などの書き込みがあり、大阪府教委は、
各小学校などに緊急連絡し、府警は脅迫容疑で捜査を始めた。府教委は、登下校の
安全確保や校内点検などの注意を呼びかけ、二十三日の登校時には、児童らの無事
を確認して報告するよう求めている。
4月23日・読売新聞朝刊
950 :
名無しさん@3周年:04/04/25 20:39
インターネットの掲示板「2ちゃんねる」に「大阪の小学生殺す」などの
書き込みがあった事件を受けて、大阪府内の一部の小学校は二十三日、
集団登校をさせたり、児童に保護者を付き添わせたりした。
府警も制服警官によるパトロールなどを強化、注意を呼びかけている。
吹田市内の四小学校では予定していた遠足を通常授業に切り替えた。
校長の一人は「いたずらとは思うが、万が一のことを考えた」として
児童らを集団下校させるという。大阪市内東成区や天王寺区の市立小学校
でも、授業参観後のPTA総会などを中止や短縮にし、集団下校する児童ら
に保護者や教師が付き添う。
4月23日・同夕刊
951 :
名無しさん@3周年:04/04/25 20:41
永井荷風の日記を読んでいて、「山師の玄関に異ならず」という表現に
つまづいた。辞書を引くと、「山師の玄関=実質がなくて、外見ばかり
立派に飾ること」(日本国語大辞典)とある。
使う機会もなかろうと思っていたが、そうでもないらしい。三菱自動車と
いう邸宅の玄関には、信頼の紋章「スリーダイヤ」が麗々しく飾られている。奥座敷も立派とは限らない。
952 :
名無しさん@3周年:04/04/25 20:43
欠陥車隠しの疑惑に包まれた三菱ふそうトラック・バスは昨年、三菱自動車
から枝分かれして生まれた。十二年もの間、死亡事故を含む数十件の脱輪
事故を起こしながら、「整備が悪い」と顧客の側を責めてきたのは、玄関の
立派な会社にほかならない。
社内では早い段階から欠陥に気づいていた疑いが濃厚である。安全性よりも
社内の体面を大事にしていたのならば、「山師の玄関」でなくて何だろう。
953 :
名無しさん@3周年:04/04/25 20:44
筆頭株主のダイムラー・クライスラー社が、三菱自動車への支援を打ち切った。全面撤退の可能性もあるという。玄関の紋章だけで客人を引き留めることはできない。
潔癖症の荷風は企業倫理にも一言あったようで、1930年(昭和5年)の
日記にしるしている。
「商品に先じて商人の心を改良せしめざるべからず」と。
リコール(回収と修理)を急ぐべきは、重大な欠陥が判明した「商人の心」
だろう。
4月24日・同朝刊(編集手帳)
954 :
名無しさん@3周年:04/04/25 20:54
宗教は俺はあくまで受け身を通すからな。絶対宗教を教える側には立たんぞ。
どいつもこいつも俺を陥れやがって。宗教、どこまでも俺をおってきやがって。
絶対逃げ切ってやる。これ以上俺の人生にかかわったら殺す。
955 :
名無しさん@3周年:04/04/25 20:58
コロコロコミック好評連載中の「デインジャラスじーさん」に受けている、
ある大阪のへなちょこ小学生が、手塚治の「ブッダ」を、なぜか唐突に
全巻読了。
翌日はなんということなく、また「デインジャラスじーさん」に笑って
いました。
さかりさくつつじほのぼのながむれば
のどけからましはるのひだまり
rkkから来ました。よろしく。
957 :
人権教育読本『にんげん』:04/04/28 18:22
「もやもや書き」
三年二組の教室では、おわりの会をしています。
「たかしさん。だまってばかりいないで、はやくゆきえさんのもやもや書きに
答えてください。」
さっきから、もう、だいぶ時間がたっています。となりのクラスはとっくに帰って
しまいました。司会をやっているさおりさんもすこしいらいらしています。
「もやもや書き」とは、その日にあった心のもやもやを書いて、クラスのポストに
いれたものです。それをみんなで話しあい、考えあおう、といってはじめたのです。
教室の中もざわざわとさわがしくなってきました。
958 :
人権教育読本『にんげん』:04/04/28 18:24
「おまえのために、みんな帰られへんやないか。」
「もうしませんと、いうたらええねん。」
「やくそくにおくれてしまう。はよ、あやまれや。」
みんなの目が、たかしさんにそそがれています。
ゆきえさんのもやもや書きには、こんなことが書いてありました。
わたしはなにもしていないのに、たかしさんは、よくいやがらせをします。
きょうも、三時間目の休みの時間に、ろうかを歩いていたら、足をひっかけ
てにげていきました。
わたしはころんで、手をすりむきました。なぜ、こんなことをするのですか。
わけをいってください。
959 :
人権教育読本『にんげん』:04/04/28 18:25
たかしさんは、さっきから顔をまっかにして、立ったままです。
からだがふるえているのが、みんなからもわかります。
「先生、どうしたらいいですか。」
とうとう司会のさおりさんが、先生にたすけをもとめました。
「たかしさん、どうしたの。」
先生にいわれても、なにもいいません。先生がまたいいました。
「いやなことを家にもって帰らないようにはじめたもやもや書きだけどね。
きょうはおそくなったから、つづきはあしたにしましょう。たかしさんは
のこってね。」
さっきからそわそわしていたみんなは、ほっとしました。
960 :
人権教育読本『にんげん』:04/04/28 18:26
みんなの帰った教室で、先生とたかしさんは向かいあっていました。
「どうしたの、たかしさん。」
たかしさんは、うつむいたまま、ぽつぽつ話しはじめました。
それは、きのうのことです。
たかしさんが、公園に遊びにいったとき、ゆきえさんたちも遊びに来て
いました。ゆきえさんたちは、たかしさんに気がつかないで話をしていた
というのです。
「あの子の兄ちゃん、中学生やのに、いっつも夜おそうまで、コンビニの前
で遊んでいるらしいで。」
「弟は勉強あかんしな。」
こんな話が、きこえてきたというのです。
961 :
名無しさん@3周年:04/04/28 18:28
sss
962 :
人権教育読本『にんげん』:04/04/28 18:28
「そう、そんなことがあったの。」
「うん、みんな、ぼくとこの悪口ばっかしや。」
たかしさんは、やっと先生のまえで、はっきりいえるようになっていました。
「よく話してくれたね。でもね、だまっていたら、たかしさんのくやしさが、
みんなにわかってもらえないでしょう。いま、先生に話してくれたとおり、
もやもや書きに書いてきなさい。あす、みんなにきいてもらうのよ。」
たかしさんと先生は、学校の帰り道、あるきながら話していました。
「たかしさんは、これまでもやもや書きしたことないんとちがう。さっき話
してくれたこと書かなかったら、みんなにほんとうのことがわからないで
しょう。たかしさんが書かないからよ。」
963 :
人権教育読本『にんげん』:04/04/28 18:30
書けそうではないので、だまっていたたかしさんはギクっとしました。
ほんとうのことがわからないのは、自分のせきにんだ、と先生にいわれた
からです。
「もういちどいうわ。きっと書くのよ。それから、きょう、ゆきえさんに
したことはいいことなのか、悪いことなのかもね。」
先生は手をふりながら駅の方へ向かいました。たかしさんは今度は書かなく
てはなりません。
・・・ほんとうのことって、どう書けばいいんやろ。
・・・そうや、兄ちゃんが、いつも近所のお年よりの手つだいしていること
も書かんと。
たかしさんには、わかったようです。
家に向かって走っていました。
人権教育読本『にんげん』(にんげん編集委員会編)
964 :
「もやもや書き」を読んで。:04/04/28 18:34
わたしがこれを読んでいちばんいんしょうにのこったのは、「やくそくに
おくれてしまう、はよ、あやまれや。」といったひとのことです。
なんのやくそくなのか、けっきょく間にあったのか、なんでかしらんけど
とてもきになりました。
それから、
>「あの子の兄ちゃん、中学生やのに、いっつも夜おそうまで、コンビニの
前で遊んでいるらしいで。」「弟は勉強あかんしな。」
こんな話が、きこえてきたというのです。
これがたかしさんの幻聴やったら、はなしにならへんがな、とおもいました。
965 :
「もやもや書き」を読んで。:04/04/28 18:38
そやけど、
>わたしはなにもしていないのに、
これは、いっしゅの元けいなのか、と思うほどに、わたしはこういうセリフ
を3年生ぐらいまでの女の子がしょっちゅういうのを知っています。それか
ら、たいていはごっついいやみいうてます。そやから、ゆきえさんもやっぱ
りいうてんやろな、とは思いつつ、そこで足を出す男子はやっぱりあほやな、
と思います。
それから、5年生ぐらいになると、「うそつくよ、わたし。しらんかったん?」
とあっさりいうたりします。そうなると、ほとんどの男子のひとは力がぬけ
たようにただへらへらしてたりしてますが、中にははっきょうしそうな顔
をしたりするひともいます。
ふかくてくらいみぞをのぞいてしまったのを、さらにみてるみたいで、
それはちょっとおもしろいにちじょうの風景です。
966 :
男子小学生が見た夢2004:04/04/28 18:43
「将来の夢・6年生」(印象に残ったのをいくつか。)
・サラリーマン、漁師、実業団のバレーボーラー、画か
(↑マルチプレーヤー志望?「バレーボーラー」とは?)
・まだわかりませんが社会人にはなっていると思います。
いや、絶対になってやる!!!
(↑なぜか自問自答。そして、!!!マーク付きの決意表明に時代を感じました)
967 :
男子小学生が見た夢2004:04/04/28 18:46
・23歳までにまんが家としてデビュー
25歳できゃく本家になりドラマが大当たり
27歳で小説家になって賞をもらう
30歳でさんぎ院に立候補してトップで当選
40歳で経ざい企画庁長官になって日本をふたたび経済大国にする
50歳で内かく総理大臣になる
(↑12才にして見事な人生プランに脱帽。ひらがなママ)
・だいとうりょうか仮面ライダー
(↑だいとうりょう。。。大統領?。。。大棟梁??。。。か仮面ライダー)
968 :
名無しさん@3周年:04/04/28 18:56
「でんじゃらすじーさん」とは、(男子)小学生の聖典コロコロコミックの、
現在の看板ギャグマンガ(ゲーム発売中)。
立派な口ひげを生やしたじーさん(←造形的には3頭身で結構かわいい)と、
そんなじーさんに翻弄される孫の、スピードとスリルに溢れた心温まるお話
です。
今月の特別付録「ロールプレイングゲーム/ドラゴンと12の水晶玉」は、
冒頭の設定から何から何まで、さすがに笑いが止まりませんでした。
「校長先生」(←登場キャラ)見てますかぁ?
さあ、コンビニへ走れメロス!(←なんせこういうレベルの気楽なギャグが
満載でたのしいyo♪)
969 :
春のフーガ:04/04/29 15:40
「わかってくれるかな」
ぼくは、キム・コンイル。小学三年生。もちろん男の子。えーっ。名前だけでは
男か女かわからない?
そうかもしれないなあ。いつもみんなが聞いている日本の名前とはちがうし・・・。
むずかしいことはわからないけど、キム・コンイルと言っても、じつは、ぼくは
日本で生まれたんだ。
国籍というものがあるそうだけど、そこでは日本国籍になっている。だから日本の
名前を言えば「大谷健一」。
970 :
春のフーガ:04/04/29 15:41
どう?日本の男の子だってことはわかるだろう。
えっ?だったらなぜキム・コンイルという名前で自分のことをしょうかい
したのかって?それなんだけど、ぼくとこは、お母さんが金(キム)という
名字で、お父さんが大谷という名字。
だから、これまでぼくはお父さんの方のよび方で大谷健一って言ってたんだ。だけど、お母さんから朝鮮のことをいろいろ聞いたりしていたら、朝鮮のことがすごくすきになってきた。
971 :
春のフーガ:04/04/29 15:43
ぼくはお父さんとお母さんの子どもだし、朝鮮の名前もすごくほしくなって
お母さんの金(キム)と健一を朝鮮読みにして、キム・コンイルというふうに
クラスでもよんでもらうようにした。
だけど、はじめてこの名前を言おうとしたとき、心ぞうがドキドキして、
すごく勇気がいったのをおぼえている。
大谷健一のときは、なにも思わへんかったのに・・・。
972 :
春のフーガ:04/04/29 15:44
朝鮮の名前でよんでもらうときにはこんなふうにかんじてしまうのは何か
へんな気もちがするけど、その理由は今でもわからない。
キム・コンイルとよばれるようになってから名前をもじられたりしたことも
あったけど、今のぼくはこの名前がすごく自分にあっているような気がして
いる。
973 :
春のフーガ:04/04/29 15:45
ぼくは、和太鼓をたたいたりするのもすきだし、チャングのえんそうも
大すきなんだ。きっと、お父さん、お母さんから日本と朝鮮のりょう方の
すてきな部分を分けてもらったにちがいない。
「大谷健一」と「キム・コンイル」
ぼくの中の日本と朝鮮。
どちらも大事なぼく自身。
(※ここでいう「朝鮮」という言葉は、民族を南北統一した意味で使っています)
人権教育読本「にんげん」(にんげん編集委員会編)
974 :
「わかってくれるかな」を読んで。:04/04/29 15:48
南無阿弥陀仏
975 :
サダーナタダルマ:04/04/29 15:55
「とかげのくしざし」
夕方、のりちゃんの家のブロックにすわっていたら、木のえだに五センチ
ぐらいのおなかが緑色のとかげが首のところからおしりに向かってさして
あった。
とかげは、口を開けてベロを出して、足の指を五本にひらいてにげるかっこ
うをしたままささっていた。のどのところから血が出ているから、(首を
やられたんやなあ。)と思って見ていた。
わたしは、一年生のひろみちゃんに、
「ひろみ来い。これモズがさしていってんで。」といった。
近くに赤ちゃんをだっこしたおばちゃんが、
「これほんまにモズがさしたん。」といった。
「先生がいってたけど、冬になったら、食べ物がなくなるからさしてんねん。」といった。
(あした学校へ持っていこう。)と思って、えだごととった。
976 :
サダーナタダルマ:04/04/29 15:57
次の日、とかげのくしざしを学校へ持っていったら、しょうちゃんが、
「よう子、むっちゃざんこくなことしてる。こいつ、木にとかげさして
みんなにほめられようとしてるねんで。」と、みんなにいった。わたしは、
「さしたんとちがう。モズがさしてん。」といったら、しょうちゃんは、
「しょうこみせろ。」といった。わたしは、
「いっしょにとってた前田ひろみていう子つれて来るわ。」といって、つれ
てきた。
「よう子がさしたんじゃないな。木にささってたんやな。」といったら、
ひろみちゃんは、
「うん、そうや、見たもんわたし。」といった。
それやのに、まだしんじんと、しょうちゃんは、
「写真みせろ。モズがさしたところ。」といった。わたしは、
「ほんなら、わたしがさしたところの写真見してみいや。」といったら、
しょうちゃんは、赤い顔してふくれておこって、ひろみちゃんに、
「一年ぼうず帰れ。」といった。ひろみちゃんは、帰った。
977 :
サダーナタダルマ:04/04/29 15:59
しょうちゃんは、みんなに大きい声で
「こいつざんこくなことしてんぞ。とかげさしてるぞ。」といった。
そして、何回も、
「モズがさしたしょうこ見せろ。」といった。えい君も小林君も、
「そうや、そうや。」といった。
森田さんとせきさんが、
「そんなんいったりなや、モズがさしたか、よう子ちゃんがさしたかわか
らんやろ。」といった。
そして、男の子と女の子のけんかになった。えい君は、
「モズは、小さいやつはあたまからさして、大きいえ物はおしりからさすん
じゃ。」といった。小林君は、
「モズは、首からなんかささん。」といった。しょうちゃんは、
「こいつやったら、首からぜったいさすわ。」といった。わたしは、
「なんでそんなんいうんよ。」といったら、しょうちゃんは、
「おまえの手でわかるんじゃ。」といった。わたしは、
「そんなん、あんたうらないしか。」といったら、
「ちがうわ。」といった。
「ちがうかったら、そんなんわからんやん。」といった。
978 :
サダーナタダルマ:04/04/29 16:02
けんかをしてたら、先生が来て朝の会がはじまった。わたしはとかげのくし
ざしを見せた。先生が、
「発見したなあ。モズがさしていったんやなあ。先生も、朝、体育館の屋根
にモズがとまっているのを見たよ。」といった。わたしは、
「それやのにしょうちゃんが悪口をいう。」といったら、しょうちゃんは、
まだ口をふくらましていた。
(さしえ/モズのはやにえ「カナヘビ」)
人権教育読本「にんげん」(にんげん編集委員会編)
979 :
サダーナタダルマ:04/04/29 16:04
「ほんとうだ。」といっても、なかなか信じてもらえないこともある。
それが自然(鳥)の仕業だとすると、信じてもらうのも、むずかしい。
わたしは小さい頃、父から「モズのはやにえ」の話を聞いたことがある。
いつ、どこで聞いたのか定かではないが、よく父について、田へ行っていた
ので、モズがキーンキーンと鳴く田で話を聞いたような気がする。
「とかげのくしざし」の日記を読んでやった日の放課後、「モズのはやにえ」
探しにクラスのみんなで出かけた。
980 :
サダーナタダルマ:04/04/29 16:06
陽子ちゃんが、見つけて来たところを中心に探すと、バッタとコオロギの
くしざしを見つけた子がいた。梅の木にはまるでマフラーの洗濯物が干して
あるかのように、ミミズがくるりと、一重巻きにひっかけてあった。
その枝の高さは、丁度子どもの目の高さにあったので、前から後ろから、
いつまでも感心したようにながめていた。
「しょうこ見せろ。」といって陽子ちゃんを悔しがらせていたしょうちゃん
がその後「モズのはやにえ」のとりこになった。くしざしを見つけてきては
「〇〇にバッタのくしざしあるから見に行こ。」と陽子ちゃんを誘っている
のを見ておかしかった。
あれから、毎年、秋になると子どもたちを連れて「モズのはやにえ」をみつ
けに行くが、少なくなってきた。
カエルのくしざしは、めったにお目にかかれない。(担任)
人権教育読本「にんげん」(にんげん編集委員会編)
981 :
「とかげのくしざし」を読んで。:04/04/29 16:14
わたしはこれをさい初によんだとき、なんでこれが「にんげん」に
入ってるんやろう、と思いました。いったい、こんなぼうばくとしたテキ
ストを前に、クラスでどんな話し合いをするんやろ、と。
でも、何度かくりかえして読むうち、にんげんの定ぎが、もうずいぶん
ちがってきてるんちゃうやろか、という感じがだんだんしてきました。
もしかしたら、神とか狂気とかいわれていた存ざいも、今の小学生には
そろそろ「にんげん」になってきてるのかもしれないなあ、となんとなく
思いました。
982 :
「とかげのくしざし」を読んで。:04/04/29 16:18
あと、わたしがおもしろかったのは、「おまえの手でわかるんじゃ。」と
さけぶ、狂きのようなしょうちゃんに、よう子ちゃんが「そんなん、あんた
うらないしか。」というところです。
へんなうらないしみたいなしょうちゃんもさいごは正きにもどったみたいで、
よかったな、と思いました。
それから、森田さんとせきさんが「モズがやったか、よう子ちゃんがやった
か、そんなんわからんやろ」というい見は、たしかにやったのはモズやと
しても、モズがそもそもよう子ちゃんかもしれないから、「わからんやろ」
というのは、ものの考え方としては、わたしもさん成です。
983 :
「とかげのくしざし」を読んで。:
それにしても、さい近時どき「キーンキーン」という感じの耳なりがあって、
すこし心ぱいだったのですが、モズがきてたんや、やっぱりモズが飛んで
きてたんや、とわかってすごくうれしかったです。
モズといえば、仁とく天のうりょうがある、前に中百舌鳥というところに
前に住んでいました。そこの土師(はぜ)という町には、土師さん
という名前の人がいまでもたくさんいます。土きやはにわや古ふんを作って
いたと来人の子孫です。そこの主神社である大鳥大社は、倭武ラインの
終ちゃく点として、神道系のひとには有名みたいですが、わたしはあまり
こういうことにはくわしくありません。
なぜなら、れい能者ではないからです。
さい後に、ダウンタウンの傑作コント「とかげのおっさん」のビデオを、
久しぶりに見てみたいなあ、と思いました。でも、飼うのはいやです。
それは、あのおっさん自しんがわかっていたことや、と、今なんとなく
思い出しました。
知る人ぞ知る「ごっつうええ感じ」の爆笑ラストシーンにかん杯☆