【 聖書的あの世とこの世の世界観(想定1タイプ) 】
@生きているときの天上→神の国(ギリシア語:パラディソ、英語:パラダイス)
(第1天〜第3天〜第7天・神の悪しき召使いの悪魔も堕天使も住んでいる)
ルカ23:43、フィリピ1:23、マタイ24:30−31
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死んだときに思い浮かべる携挙(キリストを信じる者の最後の審判での贖罪の免除)
Uテサロニケ、フィリピ3:21
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A生きている人間の地上→死んだときに思い浮かべる私審判→B死者の国(ヘブライ語:シェオル、ギリシア語:ハデス)
ヘブライ9:27,ローマ14:10−12、Uコリント5:10
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D煉獄(心の汚れを完全にきよめ、残された償いを果たすとこと)マカバイ記下12:45
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死んだときに思い浮かべる最後の審判(公審判)ヨハネ5:28−29
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C地獄(ギリシア語:ゲヘナ、ヘブライ語ゲー・ヒンノム([幼児犠牲の]ヒンノムの谷 王下23:10)
出エジプト以前には、神のいる死後の世界はエデンの園(Bが楽園)のような楽しい世界で、
生きているこの世は罰の世界(Aがアダムの生きる世界)と考えられていた。
バビロン捕囚前のユダヤ人は、ヨブ記などから@〜Bの3つの世界があると考えていた。
ペルシヤ解放によるユダヤ帰還の時代には「最後の審判」と「光と闇の世界」という思想が、
ギリシア・ヘレニズムの時代には「天は7つの世界がある」という思想が加上された。
新約聖書はヘレニズム・ギリシア思想が豊富で、
「無償の愛(エロスと違う愛のアガペー)」「最後まで残るもの希望(パンドラの箱)」
「人類・友のために身代わり(走れメロス)」「真理のために死ぬ(ソクラテスの死刑)」
「ダニエルが幻に見る巨人(ソクラテスの弟子プラトンの金・銀・鉄〜青銅の理想国)」
「処女(アテナイのパルテノン神殿・エフェソのアルテミス)」「母と子(エジプトのイシス)」
「人類はロゴスで一つ(エジプトのトトの父と子の会話)」の影響が想定される。