>480
>一神教というのは、あえて単純化して言えば、「自分たちの神が絶対である」
>とする宗教ではなくて「この世を超越した存在とのかかわりを大切にすべき
>である」とする宗教だと思います。
イスラムに限らず、人間の考えが異なるのと同じく、宗教は様々な解釈が出来るのではないでしょうか?
コーランから抜粋しますと、まず冒頭の章で
1-2. 万有の主,アッラーにこそ凡ての称讃あれ,
1-5. わたしたちはあなたにのみ崇め仕え,あなたにのみ御助けを請い願う。
とあり、
2-163. あなたがたの神は唯一の神(アッラー)である。かれの外に神はなく,慈悲あまねく慈愛深き方である。
以上から、私はやはり一神教は基本的に「自分たちの神が絶対(唯一)である」とする宗教と思います。
>一神教が偶像崇拝や多神教を非難するのは「超越した存在を忘れていませ
>んか?」という趣旨ではないでしょうか。
それは一神教徒側からの、極めて偏見に満ちた言いがかりにしか思えませんね。
何を持って「超越した存在を忘れている」と言えるのですか?
そもそも多神教を研究する一神教徒は、至って少ないのでは?
私から見れば、カーバ神殿の黒石も、偶像崇拝としか思えませんよ。
>大日如来や阿弥陀如来を、わたしはそういう風に理解しています。
これはゾロアスター教の影響によるものですね。
この宗教は、ユダヤ教に影響を与えたのは有名な話ですし(イスラムも間接的に受けている)これらの神々もルーツは拝火教です。
>神道についてはわたしの能力ではまだ何とも言えませんが。
ムスリムから見れば、経典もない「淫祠邪教」となりませんか?
ちゃんと「経典」のある儒教さえ、「断じて宗教ではない」と回族の方は切り捨てました。
「回教から見た中国〜張承志著 中公新書」より