【 ローマ人への手紙 】
★はじめに 使徒パウロの書簡とされる。
ローマ教会は49年以前に『皇帝列伝』(クラウディウス25:4)あったとされる。
55ー56年頃にパウロがコリントで書かれたと思われる。
★内容 手紙の区分の概要
序文(1:1−17)
本文 A 人を救う神の義の必然性(1:18−3:20)
神の前には正しいものは一人もいない3:10
律法では罪責感が生じるだけ3:20
__ B 律法とは別の神の義(3:21−4:25)
イエスを信じて救われる3:21−26
信仰義認の原理説明3:27−31
__ C 信仰による現実的変化としての自由(5:1−8:39)
古い欲望(肉)に従う生き方を変え8:1−11
神を信じて自由になる生き方になる8:12−18
__ D イスラエルと神の救済史(9:1−11:36)
異邦人が先に救われ、後にイスラエルも救われる11:23−36
__ E キリスト者の実践倫理(12:1−15:13)
本当の礼拝と善をわきまえる12:1−2
信仰の弱い者を裁かず14:1−23
すべての者を[真の神に向けて]満足させなさい15:1−13
結語と付録(15:14−16:27)
★思想の特色 中心テーマは信仰義認。
@神の義 価なしに神の恵みで義とされる。
A律法の終わり アダムが律法の罪の始まり、
キリストが律法からの救いの始まり。
Bキリスト者の新生 キリストを信じる者は、
キリストと共に古い罪に死に新しく生き神の子となる。
参考:聖書の世界 自由国民社p185−188抜粋・作文。