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172名無しさん@1周年
外国人神父の入国を拒否 ローマ教皇庁が批判声明   
[毎日新聞2002-04-21]

ロシアに住んで布教していたカトリック教会の外国人神父2人が21日まで
に相次いで事実上の国外追放措置を受け、ローマ教皇庁が国家による宗教圧
迫として批判声明を出す騒ぎに発展した。  
ロシア憲法は信教の自由を保障しているが、カトリック教会の勢力拡大を恐
れるロシア正教会の意向にロシア政府が配慮した可能性が高い。正教会がロ
ーマ教皇の訪ロを拒否して冷え込んだ東西教会の関係はさらに亀裂を深めそ
うだ。  
ロシア当局は四月、シベリアのイルクーツクで12年間布教してきたイタリ
ア人神父が、いったん海外に出て戻った際、モスクワの空港で入国を拒否。
今月19日には、1998年からロシアにいるポーランド人神父の再入国も
同様に拒んだ。いずれも数次旅券の有効期間を残していた。  
入国拒否の理由は公式に説明されていないが、国境警備当局者は20日、ロ
シアのNTV放送に「国家の安全保障を脅かす恐れがある人物は入国拒否の
対象」と語った。  
ロシア政府はことし2月には、カトリック教会がモスクワやイルクーツクな
どに司教区を新設する構想を発表した際、外務省が批判声明を出した。今回
は実力行使に踏み切った。(モスクワ共同)