聖母マリアについて語りましょう。

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429名無しさん@3周年
TLIGに関するある神学者の見解
http://mypage.bluewin.ch/cafarus/tliginterviewdermine.htm
ここに、TLIG の批判的研究の著者、フランソワ・デルミネ神父様の対談を抜粋します。対談の中で、神父様はヴァッスーラのお告げについてくる教理上の誤謬と否定的要素を明らかにしています。この記事は1996年6月2日のイタリアの雑誌"Settimana"に掲載されました。

ヴァッスーラ・ライデンの怪しいお告げ シルヴァナ・ラドーニ

ボローニャの神学部教授フランソワ・デルミネ神父は信仰教理聖省が反対声明を出す以前から、ヴァッスーラ・ライデンの啓示の現象を広く研究してきたドミニコ会士。
ヴァッスーラ・ライデンとイエスから口述されたと称するお告げは、彼女が所属する正教会ばかりか、カトリック教会内部にもかなりの混乱を起こしている。彼女に賛同する者も拒否する者も識別に欠けている。
デルミネ神父は忍耐強くヴァッスーラ・ライデンのお告げと生涯を再構成して"Vassula Ryden: Indagine Critica", Ed. Elle Di Ci)というイタリア語の本を著した。

問:多くの虚偽の啓示、虚偽の出現、霊現象によって、教会内部にも大きな混乱がおきています。この現象はキリスト教社会にどんな意味を持つのでしょうか?
答:真の現象もそうでない現象もありますから事例は個別に調べなければなりません。一般に、カトリックの、特に超常現象に心を開いている人は、どんな異常現象にも敏感です。
不安定な世界、それに終止符を打てないこと、合理主義の中で生きなければならないことを加えれば、このような安心を覚える私的啓示が提供する教導職(教会以外のです)に転向したくなるのは明らかです。カトリック教会の教えよりも重要に思えるのでしょう。
ヴァッスーラ・ライデンに関して信仰教理聖省が出した通達を全否定する司祭も少なくありません。ヴァッスーラは正真正銘のカリスマで、カリスマ運動に入ろうとしたが、それを部分的にしか得られなかったと信じる人もいます。
430名無しさん@3周年:04/01/10 00:37
問:著書"Vassula Ryden - Indagine Critica" (Ed. Elle Di Ci)のなかで、あなたは、ヴァッスーラがニューエイジの女預言者だといわれてますが、なぜでしょう?
答:彼女は二つの基本的な面でニューエイジの流れに加わっています。
(1)平和と喜びと新生をもたらすニューエイジが世界に確立されようとしているという宣言、(2)彼女自身がイエスと通信するのに使っているニューエイジに典型的な方法です。これは自動書記以外の何ものでもありません。

問:お告げはどのようにして彼女に伝えられるのですか?
答:自動書記です。彼女は予告なしに、意に反して与えられたと主張しています(少なくとも最初の段階ではそうだったかもしれない)。しかし、彼女は後にそれに固執し、天の秘書の役割を受け入れて、進んで自動書記を受け入れました。
最初は自動書記だけでしたが、しばらくして、内なる声が加わりました。指令を伴う内的語らいです。とはいえ、内なる語らいの言うままを書いたわけではなく、二つの現象がともにおきるのです。
また、多くの人格(イエス・キリスト、おん父、聖母、パードレ・ピオのような聖人)の出現を受けているとも言っています。自動書記は論外ですが、彼女はカリスマ現象を十分に表しています。
特に、いくつかのお告げは完全に作為的なものであるか削除されています。彼女は、表に出すのが適当でないと感じるメッセージは変更してよい、とおん父が通信したと称しています。私の視点からすれば、これだけでもすべての現象を捨てるに十分です。
自動書記は私の考えでは悪魔が使うものです。明らかに悪魔が入り込んでいるページがあります。
悪魔が神のお告げと同じものを利用しているのです。それで、神によるものか悪魔によるものか分からない著作になっています。
431名無しさん@3周年:04/01/10 00:38
問:ライデン夫人に伝えられたメッセージの内容を要約してもらえますか?
答:彼女はグローバルな刷新をしきりに主張し、教会、特にカトリックと正教会と国教会を、ひとつにする刷新を刺激したがっていますが、それは教理とも教会とも相容れない一致です。
また、諸教会を超えていると宣言していますが、はなはだしい思い込みです。
それは教導職を無視して天から直接指令を受け、イエス・キリストと聖霊に直接導かれる教会の到来を予告しているからです。非常に霊化され個人が聖霊に導かれるという教会です。
彼女は自分に反対する司教や司祭を特に攻撃し、教会内にフリーメイソンに所属する司教が何十人、何百人もいるというお告げを振りかざします。こうすることによって、カトリックの教導職への強い不信感を生んでいます。
キリストは世の終わりまで常に教会とともにいるとお約束になりました。この約束を疑うことによってどんなに多くの信徒・司祭が惑わされたか分かりません。地上に建設され、よい実しか結ばない千年王国の支配が間近に迫っているという教えもあります。
支援者が指摘するようなプラスのメッセージもあります。それについては反対すべきものはありません。多くのカトリック組織に見られる合理主義を非難し、信仰が神との私的関係に入れる現存としてよりドグマの集合として提示されることに反対するなど。
432名無しさん@3周年:04/01/10 00:43
問:ヴァッスーラの事例で聖なる啓示よりも心霊主義のことが多く言われている理由は何ですか。
答:自動書記が神秘主義に入ってきたことは一度もありません。ヴァッスーラの支援者らはしばしばシエナの聖カテリナの事例を引用します。彼女は文盲で、ある日突然書き始めたというのです。
しかし、彼女は書き方を知っていたかのように書く賜物を受けたのであり、自動書記をしたのではありません。神秘家は常に人間性と自由を大切にされました。意に反して神に支配され、無理強いされることはけっしてないのです。
神は私たちの人間性を除外せず、それに対立しないようにされます。ライデン夫人の最初はそうではありません。ヴァッスーラは自由を保持しているが、責任を取らずに済むようにメッセージを手で書く能力を与えられたという人もいます。
しかし、これでは、人間性に対する神の尊重がありません。それは神のみわざを常に特徴付けてきたものです。
霊感現象の場合には、天主は、常に個人の素養と自由と人間性を尊重なさいます。神のお告げになるものを書くときには、聖人は書いていることをよく自覚しています。腕は電子タイプライターのように動きません。それなら、猿を使ったほうがずっとよいでしょう。
私たちは、今、教会の神秘家が基本的に霊媒師であり、心霊主義と真のカリスマの間に違いがないことを肯定するニューエイジのつくりだす大きな混乱に直面しているのです。

問:ヴァッスーラの生き方は福音書と教会の教えに一致していますか?
答:少なくともカトリック教会にとっては正しくない結婚暦を持っています。ルネ・ローランタン神父は4人の違う名を挙げていますが、離婚と再婚をしているようです。
これは正教会では認められてもカトリックでは受け入れられていないことです。
彼女は、教理面でカトリック以上にカトリックであると称していますが、正教会とカトリックとの間で演じている統一の役を失わないように、カトリック教会に頓着しません。
教理の面からはカトリックであると称しながら、どんな教導職にも従おうとせず、中立で咎められないところに身を置いています。
法的には正教会信徒で、離婚再婚者であるという、かなり乱れた事情にもかかわらず、すべてのカトリック教会の秘蹟を受けるのが義務だと感じています。