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名無しさん@1周年:
【 聖書での善と罪の概念(共立女子聖書学院院長など歴任の著者による) 】
善 実践上の価値概念で悪の反対語。
聖書では神の伝達的属性(知識、知恵、善、愛、聖、義、真、主権)
の一つとしてとらえている。
イエスは絶対的な意味で神のみが善であると断言している(マタ19:17
「良い方」、マコ10:18「尊い方」、共に[G]アガソスが用いられている)。
「神が造られた物はみな良い物」である(Tテモ4:4)が、
その善は造られた神によるものだからである。
罪 1.旧約における罪。
(1)用語。おもな語は次の4種。
a。[H]ハーターは「失敗する」(士20:16)、
「失っている」(ヨブ5:24)、「つまずく」(箴19:2)など、
もともとは「的(目標)、または道をはずす」の意の一般的な語。
神との関係においては「罪」と訳され(創4:7、出10:17)、
神が人に定められた道を踏みはずすという意味を表す。
2.新約における罪。
(1)用語。a。[G]ハマルティアの動詞、
ハマルタノーはもともと「的をはずす」、
あるいは「迷う」「誤る」を意味する一般的な語であったが、
70人訳において[H]ハーターのギリシヤ語訳として用いられ、
専ら「罪を犯す」という聖書特有の意味を表す語となった。
・・・具体的な罪の行為や律法違反を意味する(・・・)。
また、行為だけでなく人間の持っている神に敵対する性質をも
意味して用いられる(・・・)。
罪人 善でも悪でもない中立的立場の人はいない。
すべての人間が罪人であり(ロマ3:23)、
例外はない(5:12−21、Tコリ15:22)、
・・・罪人であるがゆえに罪を犯すのであり、ことばや思いや、
行為において絶えず罪を犯し続けているのである(ヤコ4:17)