高橋信次・矛盾と誤断の軌跡

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2梅仙人
「心の発見」の「まちがいの発見」1

 信次の代表的な著作「心の発見」3部作をチェックしましょうか。
娘・高橋佳子の「真創世記」3部作といい「人間の絆」3部作
といい、この親子は「3部作」が大好きなようです。
 まず、この「心の発見」は、最初「縁生の舟」というサザエさん
のおかあさんみたいな名前で出版されたのですが、昭和46年、や
はり宗教大好きな「経済界」主幹の佐藤正忠氏のところから、「心
の発見・神理編」「科学編」「現証編」の順番で「第1刷」が発行
されました。(現在は古本屋でしか入手できない版)
 それで、それは佳子に代替わりするのと前後して「三宝出版」に
版権がひきつがれ「改訂新版」として今にいたるわけです。この
「経済界」版と「三宝」版では、本文にはまったく変わりはありま
せん。カバーと奥付などの「出版社サイドの体裁の変更」だけです。
 ただし、「経済界」版の「神理編」つまり、「心の発見」の最初
の本のカバーのそでには、こんな「注意書き」があります。

「*本編はSF的興味心だけで読まれると危険です」

 霊的現象をあつかっているので、好奇心で読むとヤバイことにな
るよ、と「DANGER」表記がされてあるわけだ。おれなら、そんな危
険を読者に与えるかもしれない本は出版しないがね。
 もちろん、現在も発売中の「三宝」版には、そんな「警告」はカ
バーのどこにもない。いいのか?そんな「危険表示」していた本を
そのまま発売し続けて。30年前には「この本は好奇心で読むと危
険です」と警告がついていた。それが「心の発見・神理編」なのだ。