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364ろんぎぬす
霊操(岩波文庫)イグナチオ・デ・ロヨラ著_門脇佳吉訳・解説620円
230愛に達するための観想p207
注意 まず第一に注意するべきことが二つある。
第一に、愛は言葉よりも、むしろ行いによって示されなければならない。
231第二に、愛は二人が相互に譲与し合うこと(communicacion)である。
すなわち、愛する人が自分の持っているものや、持っているもののうちから、
あるいは、自分ができるもののうちから、愛する相手に与え、分かち合うことであり、
また逆に、愛される人も、自分を愛してくれる人に同じようにすることである。
だから、一方に知っていることがあるなら、知らない相手に知らせ、
名誉や富を持っているなら、持たない相手に与え、
また、相手も同じようにするのである。
準備の祈り いつもの通りにする。
232第一前備 現場に身を置く。
ここでは、われわれの主なる神と、私のために取りなしてくださる天使・諸聖人の前に
私が立っているのを見る。
233第二前備 切に望むことを願う。
ここでは、神から受けた数々の恵みを深く悟ること・・・
365ろんぎぬす:02/03/17 21:24
霊操(岩波文庫)イグナチオ・デ・ロヨラ著_門脇佳吉訳・解説620円
諸規則_[施しの分配に関する規則]p280
337施しを分配する聖務に当たって、次の規則を守らなければならない。
338第一則 親戚や友人や愛着を感じている人に施しをするときには、
選定のところで説明したように、次の四点をよく検討しなければならない。
第一は、私を動かし施しを与えるようにさせる愛は、
上から降るもの、主なる神から下ってくるものであるかどうかを、
よく検べなければならない。
施しを与える人に対して自分が抱いている愛を検べ、
それが神への愛に動機づけられているか、
また、その人を他の人より愛する動機において、
神が栄光を受けることをまず感じ取らなければならない。
366ろんぎぬす:02/03/17 21:28
諸規則_[施しの分配に関する規則]p281
339第二則 一度も会ったこともなく、
知り合いになったこともない一人の人を想像する。
そして、その人が今の職務と身分において最高の完徳に達することを、
私は強く望んでいる。
より大いなる神の栄光と魂のより大いなる完徳のために、
施しの分配方法において、
その人がどのように振舞うことを私は欲しているかをよく検討する。
そして、私がこの人のためによしと思い、適切と判断した規則と基準を、
私自身も守るようにするのである。
340第三則 自分が臨終を迎えている瞬間を思い浮かべる。
その瞬間になって、あのとき、
財産管理において守っておけばよかったと思う方法とをよく考察する。
そして、それをもって自分を律し、
施しをする上でその方法と基準を守るのである。
341第四則 審判の日に私がどのような心境であるだろうかを考察する。
そして、今の職務と財産管理とを
どんな風に果しておけばよかったと思うかをよく熟慮し、
そのとき守っておけばよかったと思った規則を今から守るようにする。
342第五則 施しをしようと思っているある人に自分の心情が傾き、
愛着を感じたときは、しばらく施しするのをやめ、
上記の四つの規則をじっくりと考え、
これらの規則に照らして、自分の愛着を検べ、吟味しなければならない。
そして、これらの規則に適合・・・
367ろんぎぬす:02/03/17 21:29
霊操(岩波文庫)イグナチオ・デ・ロヨラ著_門脇佳吉訳・解説620円
諸規則_[疑悩についての規則]p284
345疑悩とわれらの敵の誘いを察知し悟る上で、次の注意事項は助けとなる。
[解説]この規則はイグナチオが修行の初期段階のマンレサで体験した
激しい疑悩体験から生まれたものである。
まず、「誤った判断」(第一注意)と区別して、
「真の意味ぼ疑悩」を明確に定義する(第二注意)。
次に疑悩には積極的な価値があることが述べられ(第三注意)、
更に疑悩によって落ち入る二つの危険性について警告する(第四注意)。
最後に、このような危険な状況において
魂が取るべき方策について述べる(第五・第六注意)。
真の疑悩はただ単なる心理的反応なのではなく、
「われらの敵」が私の魂のうちに起こす「誘い」が問題なのである。
それは魂の中で行われる霊的戦いの実現である。
だから、「罪を犯したという思いが外から(de fuera)私に入ってくる」
と言われている。
346第一注意 俗に「疑悩」というのは、
われわれの判断力と自由から起こるもので、
罪でないものを罪と思い込む時の如きものを言う。
たとえば、十字架の形をした藁くずをある人が偶然に踏んだことを、
罪を犯したと自分の判断で思い込むような場合である。
これは厳密には誤った判断であって、真の疑悩ではない。
368ろんぎぬす:02/03/17 21:30
霊操(岩波文庫)イグナチオ・デ・ロヨラ著_門脇佳吉訳・解説620円
諸規則_[疑悩についての規則]p285
347第二注意 私がその十字架を踏んだ後で、
あるいは、あることを考えたり、話したりした後で、
罪を犯したという思いが外から私に入って来る一方、
他方では罪を犯さなかったかのように思える。
しかも、罪を犯したのではないかと疑い、同時に疑わない、
というような混乱に落ち入るのである。
これこそ、本当の疑悩であって、敵が持ち込んだ誘惑である。
348第三注意 第一注意で述べた「疑悩」は完全な誤謬であるから、
非常に厭うべきものである。
しかし、第二注意で述べた疑悩は、霊的修行に熱心に励んでいる魂にとって、
それがしばらくの間であるなら、少なからぬ霊益をもたらす。
さらに罪らしく見える一切のことから遠く引き離し、
魂を大いに清め、澄み切ったものにするのである。
聖グレゴリウスが言うように
「罪が全くないところにも罪を認めるのが、善良な人のしるしである」。
[解説]疑悩は霊的成熟のために大切な役目を果たす。ここで問題なのは、
@罪ではなく、「罪らしく見える一切のこと」からの浄化であり、
A次に初心者ではなく、「霊的修行に熱心に励んでいる魂」である。
彼らは疑悩の誘惑によって自分の汚れを自覚し、神の赦しと恵みの・・・
369ろんぎぬす:02/03/17 21:34
諸規則_[施しの分配に関する規則]p281
339第二則 一度も会ったこともなく、
知り合いになったこともない一人の人を想像する。
そして、その人が今の職務と身分において最高の完徳に達することを、
私は強く望んでいる。
より大いなる神の栄光と魂のより大いなる完徳のために、
施しの分配方法において、
その人がどのように振舞うことを私は欲しているかをよく検討する。
そして、私がこの人のためによしと思い、適切と判断した規則と基準を、
私自身も守るようにするのである。
340第三則 自分が臨終を迎えている瞬間を思い浮かべる。
その瞬間になって、あのとき、
財産管理において守っておけばよかったと思う方法とをよく考察する。
そして、それをもって自分を律し、
施しをする上でその方法と基準を守るのである。
341第四則 審判の日に私がどのような心境であるだろうかを考察する。
そして、今の職務と財産管理とを
どんな風に果しておけばよかったと思うかをよく熟慮し、
そのとき守っておけばよかったと思った規則を今から守るようにする。
342第五則 施しをしようと思っているある人に自分の心情が傾き、
愛着を感じたときは、しばらく施しするのをやめ、
上記の四つの規則をじっくりと考え、
これらの規則に照らして、自分の愛着を検べ、吟味しなければならない。
そして、これらの規則に適合・・・
370ろんぎぬす:02/03/17 21:35
霊操(岩波文庫)イグナチオ・デ・ロヨラ著_門脇佳吉訳・解説620円
われわれの主キリストの生涯の神秘的出来事p232
274キリスト試みられる
聖ルカは四章[一−一三]に、聖マタイも四章[一−一一]に書き記している。
第一要点 キリストは洗礼を受けた後、荒野に行かれた。
そこで四十日四十夜、断食をされた。
第二要点 三度敵に試みられた。
「試みる者が彼に近づいて、
『もし、あなたがたが神の子ならば、
これらの石がパンになるように命じなさい。』
『ここから身を投げなさい。』
『もし、あなたがひれ伏して私を拝むなら、
これらの物をすべてあなたに与えよう。』」
第三要点 「天使たちが来てイエスに仕えた。」
371ろんぎぬす:02/03/17 21:36
【 参照聖句 】
matt- 4: 1
さて、イエスは、悪魔の試みを受けるため、御霊に導かれて荒野に上って行かれた。
matt- 4: 2
そして、四十日四十夜断食したあとで、空腹を覚えられた。
matt- 4: 3
すると、試みる者が近づいて来て言った。
「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」
matt- 4: 4
イエスは答えて言われた。
「『人はパンだけで生きるのではなく、
神の口から出る一つ一つのことばによる。』と書いてある。」
matt- 4: 5
すると、悪魔はイエスを聖なる都に連れて行き、神殿の頂に立たせて、
matt: 4: 6
言った。「あなたが神の子なら、下に身を投げてみなさい。
『神は御使いたちに命じて、その手にあなたをささえさせ、
あなたの足が石に打ち当たることのないようにされる。』と書いてありますから。」
matt- 4: 7
イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない。』とも書いてある。」
matt- 4: 8
今度は悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世のすべての国々とその栄華を見せて、
matt- 4: 9
言った。「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」
matt- 4:10
イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。
『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ。』と書いてある。」
matt- 4:11
すると悪魔はイエスを離れて行き、見よ、御使いたちが近づいて来て仕えた。