ペブルには本当にむかついている。
さらにむかつくのは、聖なる初土に平然と顔を出す隠れペブラーだ。
美人のペブラーは若い男を、男は若い女を「ロザリオ会にどうぞ」
と巧みに誘い、知らぬうちにペブラーの仲間にされている若者達がいる。
ペブラー同士でなければ結婚できないという至上命令が上から出ているので、
未婚者の男女が多い。それで若い男女を引き入れようとする意図もあることが判明した。
リトルペブルは前にも言ったが、「砂利」の意味である。
その『砂利』とはAAが自分の役目を指す、彼らしか知り得ない「暗号」である。
「AA1025」の16章にこんな記述がある。
「私はローマで永遠の都の歯車にとらえられる。とらえられて機械を壊し、
修復不可能なほどにそれを壊すに違いない、砂利になる…」
私はペブルがAAの双頭戦略の一方の端を担っていると信じる。
他方では、教会文書を極端に革新的に自由解釈して、伝統を破壊し、
他方では、伝統を保守を装う偽幻視者やカルトに移して、その意義と信頼性を
さらに失わしめる。この両面戦略で彼らは教会を攻撃していると確信する。
聖母信心を極端に解釈して、「聖母による贖罪」、「聖母の再臨」、
「聖母による救い」というとんでもない謬説をつくりあげ、
本当の聖母信心の信頼性を失わしめる効果もだしている。
しかし、このような事がいつまでも許されるはずはない。
いずれ、彼らの預言する天罰が、彼ら自身に降りかかるときが来ると確信する。
ともかく、ペブルを鼻先で馬鹿にせず、きちんと警鐘を鳴らしてほしい。
「何も知らない」信徒が羊の皮をかぶった狼に食われるのを
笑って見ていてよいものだろうか。些細なことだろうか。
真剣に考えてほしいと思う。
ペブルの本拠地に潜入した知人は証言している。
彼がお告げを受ける場所は、巨大なすり鉢状の窪地の底に立つやぐらだ。
すり鉢の斜面を下るのに20分、登るのに30分かかるという巨大な場所だ。
一目見て「地獄の底」を感じて、寒くなったという。