BABYMETALはプログレ

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603名無しがここにいてほしい
602続き
何かの音が聞こえてきて、私達は通用口のほうへ殺到した。リハーサルの音なのか、サウンドチェックなのか。
漏れてくるいいね!のサウンドでハッピーになってたとき、Danaがちょうど目の前でタバコを吸ってるのに
気がついた。Danaや他のスタッフも混じって人の輪のようなものができていて、みながめいめいに話している
ような感じになっていた。だれかにDanaと一緒に写真をとってもらうのはちょっと場違いな気がしたので
ただ彼女の写真を撮るだけにした。他の誰もが彼女のことを気にも留めてない様子だったのでそれすらも
気恥ずかしかった。ただそれは完全にわたしの思い込みで、私が人の輪を離れダンボールシートに戻るころには
彼女の周りのグループは一緒に写真を撮っていた。
行列はいつものようにつまらないものだった。一緒に居た人たちはすばらしかったとはいってもよかろう。
そこらじゅうで踊ったり歌ったり熱心に語ったり。たとえ短い時間だったとしてもこれだけの全く違う人たちが
一緒になり理解しあっていたのはすばらしいことだ。たぶんここ以外ではこんなことありえなかっただろうし。
天気についても語っておきたいことがある。こんなのには全く慣れていなかった。雨をさえぎろうとかもしてたのに、
すっかり顔中日焼けしてしまった。実のところ雨はそんなに悪くは無かった。ぱらぱらっと何回か来た位で、
みなそんなにひどい目にはあわない程度だった。
メディアもやってきた。私はBBC radio 1の取材を受けたし、他にもいくつかのメディア、大体は雑誌の、
が来ていた。
行列の大半がベビーメタルのグッズを身に着けているのには大変驚かされた。ネットで買うとかなりの値段に
なることと、それがどこで売ってた奴かを考慮すると、かなりの人達はすでにベビメタのgigに行ったことが
ある人たちだろう。ハードコアファンたちの献身と愛情の深さを舐めていた。わざわざ遠くの日本から乗り込んで
くるなんてな。いかれてるぜ。(訳注:おま)
いよいよとなりドアも開き、さらにおかしな格好の奴らも姿を表し始めた。悪い意味でいってるのではない。
コスプレイヤー、メタルヘッズ、明らかにJPOPファン、スパイダーマン+スーパーマンの着ぐるみ、バロック調の
人たちすら居た。非常にバラエティに富んでいた。
18:45、開場。15分前に来たにもかかわらず横入りして後ろに回るのを拒絶したのが6人ほどいた。だがしかし!
ここで怒ったら負けだ。どうしようもない。そうだろ?入場はとてもスムーズだった。たびたび'走るな!’
と叫ばれるのを除いては。私と2人の友人は柵のまん前を確保できた。早くから一緒に並んでいた人たちも同じように
いい場所確保できていたのは嬉しかった。
柵の前では私の真横に13歳くらいの2人の少女がいた。間違いなく彼女達はなんらかのコネで入っていたのだろう。
たぶんForumのマネージャーかなんかの長髪で髭づらのでかいのがいて、この娘たちには特段の警護をしろとセキュリティに
念押ししていた。かれは父親か祖父かなんかだとおもう。彼女らは水じゃなくコーラ、とスナックを持っていた。
基本的に柵の前に視線を邪魔する機材があって、不幸な奴は見えづらかったりしたんだ。この娘達はバンドのこと
なんか知らないのだろう。もしかしたら知っていたのかもしれない。どちらにしろこの娘たちが一度だって歌っている
ようすはなかった。
そして1時間ほど辺りを見回していて、会場を鑑賞し、Enter Shikariでヘドバンしていたら、スターウォーズイントロが
始まった。そして3人の少女がバンドを従えて姿を現し、私は昇天した。