プログラマークエスト

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430仕様書無しさん
>>429

ふと、ある町を通り過ぎたときだった。
なんとなく、物静かなその町は、外には誰も出ていない。
不思議に思うPG。少女もPGに寄り添って歩いていた。

どうやら人の気配がする。家の中に人はいるようだ。
ちょうど街の広場の真中まで来ると、噴水がある。
噴水の中央の彫像が、何者かにこなごなに壊されている。
「誰がこんなひどいことを…」
PGがそういった瞬間、後ろからものすごい物音がした。

「きゃーーーー」
叫ぶ少女。後ろにはなんと、VBスライム「ミズノ」がいた。
「くえっへっへ、この娘、どう食ってやろうか?」
そういうと、ミズノは雄たけびをあげた。
「ぐえぇぇぇぇーーーーー」
ぐったりとする少女。こいつ、ただのVBスライムじゃないな…
するとミズノは、舌を伸ばしPGを捕まえた。
「くっ、やばい、このままでは俺がデリートされてしまう…」

そのとき、少女がすっくと立ち上がり、金色の光をだして、
VBスライムをにらめつけた。
気絶していたのではないのか?PGはそう思った。

「その汚い舌を離しなさい」
少女はそういうと、まばゆい光を発した。
その光を浴びたミズノは、面食らって逃げ出す。
「おぼえてなさいよ。必ず仕返しをしてやる。」
そういってミズノはいなくなった。

少女は光が静かに消えていくと、また気絶してしまった。
PGは少女を助け起こし、横顔を見つめる。
安心しきったような横顔をしている。
「いったいあの力はなんなのだ?」
PGはつぶやいた…