プログラマークエスト

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416仕様書無しさん
>>412
あるとき名無しは、大きな木で出来たうちの横を通りかかる。
そこに朽ち果てた老人が立っていた。
「おまえは彼女の運命を変えることはできるか…?」
老人の不意の言葉にたじろぐ名無し。
彼女は名無しの腕をしっかりとつかんでいる。

「じいさん、なんか知っているのか…」
名無しが尋ねると、不意に村のほうを指差した。
「あの農民たちはみんなバグじゃ。決して生きることを許されない。」
「おまえはあやつたちを、フィックスすることが出来るのか?」
名無しが向こうを見ると、農民たちが楽しそうな笑い声が聞こえる。

「俺の役目は、不良の修正だっ!!」
名無しはそういうと、シェファーの杖を取り出すと、
農民たちをデリートし、修正していった。

「うわあああ」
叫ぶ農民。修正された農民たちは、意志をもたないロボットに変わっていく。
すべてが終ると名無しはひざを突いた。
目からは止めども泣く涙があふれてくる。

「それが本当におまえの役目なのか…?」
老人はそういって、すうっと消えていった…。
そこには、名無しと少女だけが残った。