ttp://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/145756/ 車いすでの来店を事前連絡していなかったことを理由に入店拒否にあった、と明かしたことでツイッターが“炎上”している乙武洋匡氏(37)の騒動が22日、国会でも取り上げられた。
ベストセラー「五体不満足」で知られる乙武氏は東京・銀座のレストランに予約して行ったところ、入店を拒否された。店名をつぶやいたことで賛否両論となっている。
乙武氏は18日にツイッターで「こんな経験は初めてだ」と、ショックだったと告白。店には批判が殺到し、店主はホームページで謝罪した。
また、予約時に車いすだと伝えていなかった乙武氏に対しても「店名を書くのはやりすぎ」と批判が集まった。
同店は全12席で、銀座の“隠れ家”的レストランとして人気がある。だが、雑居ビルの2階にあり、エレベーターが止まらないため、階段を使う必要がある。
乙武氏はビル下に到着した際、店側に「下まで下りてきて抱えてほしい」と依頼したが、店には店主と従業員の2人しかおらず「忙しいから無理」だとして、入店を断られた。
この日、衆院厚生労働委員会でも話題になり、田村憲久厚労相(48)は「店員が協力して(店内に)連れて行く努力をすべきだと思うが、店の状況や対応が分からず、これ以上のコメントは差し控えたい」と話した。
国会で取り上げられたのは、すでに閣議決定している「障害者差別解消法案」があるからだ。
同法案に詳しい永田町関係者は「民間事業者は障害者に対して合理的な配慮をする努力義務を負うことになります。
今回の乙武氏のような個別のことについては、ガイドラインを策定することになるでしょう。
しかし、罰則がない。また、民間事業者にとって『過度な負担にならないのなら』というただし書きもあり、どれだけ効果があるか疑問の声もあります」と解説する。
民間事業者とは今回の騒動でいうと、銀座のレストランとなる。
同法は今国会で成立する可能性が高い。ベテラン秘書は「罰則がなくても障害者差別への関心を高めることができる。
施行後は乙武氏がやったように、ツイッターなどで『あの店の対応は悪い』などの情報が増えるでしょう」と指摘。
乙武氏の手法には賛否があるが、今後はこれがスタンダードになっていくかもしれない。