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高校の社会科で習う程度の話だ。不勉強もホドホドにな。
端的に言って100万円持ってる奴がもう100万稼ぐのと
1円しかないやつが100万稼ぐのは後者の方が格段に困難だ。
つまり持てる者は富みやすく、持たないものは貧しやすい。
(近代的な自動制御用語で言えば正のフィードバック・ループであり、
社会的にそれを逆向きに補正する仕組みがなければ止め処なく
貧富の格差は進行するのだ。)
これが当時最先端の自由主義工業社会の英帝国で
経済と労働者の悲惨な生活を観察した
社会主義の開祖マルクスの結論で、それは残念ながら今も変わらぬ真実だ。
(ちなみに「共産主義」は理想郷の同義語で、具体的な例はない。
実際に提案された諸手法は「社会主義」と呼ばれる。)
世界の社会主義政権は斃れたが実は、その思想と手法は実は今も生きている。
社会主義国より穏やかな形で現代の自由主義圏は既に社会主義化しているからだ。
年金、医療保険、義務教育、失業保険、累進課税、独占禁止法、生活保護、等々…
現代の先進国が程度の差こそあれ、例外なく備えるこれらの制度は
格差を緩和して極端な貧富の差が生まれないように補正する制度であり、
極めて社会主義的手法なのだ。
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妄想もホドホドにな。
一攫千金なんてのは一般的にイレギュラーであって
量産されても社会的にはまったく役には立たん。
(つーか量産が起こったらいわゆるバブルか超インフレだ。)
つまり社会的には本気で推奨されることはないし、
当然少数しか生まれないようになっている。
特に株や先物取引なんかはそうだ。それらの市場とその流動性は
企業など持てる者が進行中の投資・資産を一時的に現金化したいときに
速やかに行えるように存在するもので、
持たないものが一攫千金などというのは。
元々はそこでできる泡、一時的な現象、事故に過ぎない。
そういう事故の類をアテにして将来計画を立てるのは
保険金目当ての当たり屋心理と大差はない。
ただ賭博と同じく制度上・理論上は滅多にないことがわかっている
一攫千金の妄想を煽ることで低収入者に夢を持たせることができ、
(一般に人は確率的事象を実際より楽観的に捉え易い心理傾向がある。「射幸心」という)
それによって不満から目を逸らさせるという統治手法はある。
もちろんそういう統治手法は単なる社会問題の先送りであって
本質的には一時しのぎだが、政治家なんぞは一時しのげれば引退だからなw
実際アメリカや日本で行われた意識調査では賭博、宝くじ、投資などで一攫千金を狙うものは
低収入になるほど割合が多いという結果も出ている。
そして不景気なときほど宝くじは売れ、競馬場や競艇場、最近ではパチンコ屋に
低収入が群がる。そしてそういう低収入者は社会的には圧倒的に多数なのであり、
一攫千金は滅多に起こることはないのだ。