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名無しさん@お腹いっぱい。:
2008年1月21日付 大阪本社版
ハングルこそ 同胞のきずな 嘱託会社員 金 忠亀(大阪府忠岡町 71歳)
私は在日2世だ。高校まで日本の学校で学んだ。今年もたくさん届いた年賀状の中に、
韓国語のものが2枚あった。ハングルの年賀状は年々減り、2枚は光を放つかのようだった。
声に出せば響きが胸に伝わり、民族の血が騒ぐ。
在日社会も世代を重ね、民族性は希薄になった。母国語が話せない人が増えたばかりか、
民族教育を受けた同胞の多くが話さない。そんな現実を憂う。
「奪い返すつもりで学べ」。東京の大学で初めて韓国語を学んだ時、在日1世の教授は強く言われた。
その言葉に触発され、母国語を学ぶことで、民族の魂と誇りを勝ち取れた。
ハングルが読める同胞には、手書きの年賀状を毎年送る。きずなが細くなる在日の現状を、
言葉の力で打開していきたい。