狙え、「春節」の中国人観光客! デジカメ、炊飯器、福袋…大阪の量販店も臨戦態勢に
中国人客に人気の日本製の炊飯器を販売するヨドバシカメラマルチメディア梅田。
昨年の春節シーズンの1・5倍の量を用意したという=16日、大阪市北区(織田淳嗣撮影) 中国の春節(旧正月)連休が18日に始まるのを前に、流通各社は中国人観光客向け商戦の準備を整えている。
人気の高い日本製のデジタルカメラ、炊飯器などの品ぞろえを強化。
中国語での接客にも力を入れる。中国人観光客のビザ緩和を追い風に前年の1〜2月の春節期と比べ免税の売り上げが2〜3倍伸びると見込む企業もある。
生産追いつかない
中国人観光客が多く訪れるヨドバシカメラマルチメディア梅田(大阪市北区)。担当者は「炊飯器の一部は、メーカーの生産が追いついていない状態です」と話す。
同店では、春節直前に訪れる中国人客が年々増加。炊飯器の売れ筋は象印マホービンやタイガー魔法瓶の3万円前後の製品だが、10万円台の高級品も販売量全体の2割を占める。
ここ数年は、1人で複数の商品をまとめて購入する人の姿が目立つようになったという。今年は日本製の炊飯器を昨年の1・5倍、ステンレス製水筒は2倍の量を用意した。
ビックカメラ有楽町店(東京都千代田区)では免税特設コーナーを18日までに開設。美顔器などの美容家電や中国人に人気の赤色などをベースとした炊飯器などを一堂に集める。
また円安により、デジタルカメラの高級機なども現地に比べ割安に買えることから、「メーカーや機種を下調べし、本体や高額なレンズを指名買いする旅行者が多くなっている」(ビックカメラ)という。
春節福袋も
百貨店も中国人観光客の好みに合いそうな商品を展開する構え。
日本一の超高層ビル「あべのハルカス」に入る近鉄百貨店本店(大阪市阿倍野区)は18〜25日、金やサンゴの商品を集めた売り場や、
大阪・京都の土産品などの販売コーナーを設置。「関西に訪れる中国人を近鉄本店に呼び込む」と力を込める。
http://www.sankei.com/smp/west/news/150216/wst1502160089-s.html