しんぶん赤旗 2015年2月10日(火)
反緊縮、スペインでも勢い
左翼政党、支持率トップ
格差是正訴え 二大政党抑える
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-10/2015021007_01_1.html ギリシャで急進左派連合(SYRIZA)が反緊縮を訴えて総選挙に勝利し政権を発足させるなか、スペインでも緊縮政策に反対す
る新興の左翼政党・ポデモスが支持率を伸ばしています。8日の全国紙パイスの世論調査では、二大政党を抑え支持率27・7%
でトップに立ちました。同国では11月に総選挙が予定されており、注目されます。(片岡正明)
同党は1月31日、「変革の行進」をマドリードで呼び掛けました。「特権を受けている者に、(失業や社会保障削減で)屈辱を与
えられている者が対抗しよう」と訴えた集会には主催者発表で30万人が集まりました。イグレシアス党首は「(ラホイ政権の終わ
りの)カウントダウンが始まった」と述べました。メディアはポデモスの非公式な選挙キャンペーンの開始と注目しています。
ポデモスは、2011年に結成された格差是正を求める「5月15日運動」を母体として昨年1月に結党されました。その4カ月後の
欧州議会選挙では約8%の得票率で第4党に。現在は各世論調査で、二十数%の支持率を得て、与党の保守・国民党、中道左
派の社会労働党の二大政党に割って入っています。
政策は、選択的債務不履行、富裕層への増税、戦略的企業の国有化から週35時間労働、公的資金での雇用創出、年金支給
年齢の繰り下げと反緊縮で多岐にわたると報道されています。