インターネット通販市場の拡大で、楽天が収益を伸ばしている。2014年12月期は「楽天市場」などの
電子商取引(EC)の取扱額が初めて2兆円を超え、連結営業利益(国際会計基準)も1000億円台に乗せて
最高になったようだ。通販の利用増に伴い、クレジット決済に使う「楽天カード」の発行が伸びて
金融事業の利益も増えるという相乗効果が出た。
取扱額は前の期の1兆7645億円から13%増えたようだ。2兆円の規模は、単純比較はできないが
高島屋とJ・フロントリテイリングの年間売上高の合計に匹敵する。
ネット通販市場が右肩上がりで成長する中、楽天は買い物ポイントを多めに付与するセールを増やすなどの
取り組みで利用者を呼び込んでいる。
取扱額が増え、出店業者から受け取る手数料収入も増えた。楽天カードや証券、銀行などを手掛ける
金融事業も増益だった。ほぼ半分ずつ利益を稼いでいる通販・金融の主力2部門がそろって好調で、
連結営業利益は前の期の902億円から15%ほど増えたようだ。
決算発表は2月12日の予定。会社側は業績予想を公表していない。
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/gyoseki.aspx?g=DGXLASGD06H9W_07022015MM8000