東証空売り比率過去最高、アベノミクス失望背景−ETF流出
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NHSFS46S972D01.html (ブルームバーグ):東京証券取引所が発表している空売り比率が公表以来の最高を更新したことについて、 香港リオリエント・ファイナンシャル・マーケッツではアベノミクスに対する
海外投資家の失望が背景にあるとの見解を示した。
東証が6日に発表した同日の空売り比率は前の日から1.6ポイント上昇して37.8%となり、少なくとも2008年に東証が日々ベースの公表を開始して以来の最高を記録した。上昇は4営業日連続。
リオリエントのエクイティセールストレーディングのヘッド、デビッド・ウェルチ氏は「外国人投資家は『第3の矢』を信じられず、日本に対して弱気派が増えている」と語る。
実行困難な第3の矢が現実的に放たれるとは投資家は考えていないとし、「グローバルヘッジファンドはショートの対象として日本株を利用している」と指摘する。
米ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏は毎年恒例の「サプライズ10大予想」の中で、日本に関して追加の財政・金融刺激策や消費再増税の延期ではリセッション回避に不十分だと分析。
ことしの日経平均は横ばいとの見通しを示し、「衝撃と畏怖は日本でもはや通用しない」としている。
規制緩和効果と先安観が重なる
「きのうのような高水準の空売りの状況では、短期的には買い戻しで相場が安定的になる」とリオリエントのウェルチ氏は想定する。ただ、日本株は個人的には「1年を通じてヘッジファンドがショートするだろうと予想している」とも話していた。
米iシェアーズMSCIジャパンETF は5日、2億4500万ドルの資金が流出した。同ETFは昨年12月には月間で8億700万ドルと13年8月以来の流出額を記録し、ことしに入ってからも流出が続いている。
依頼290
著名な投資家、ジム・ロジャーズ氏が来日し、モーニングサテライトのインタビューに答えました。
ロジャーズ氏は安倍総理の政策は投資家にとっては良いが長い目でみると日本経済、国民にとってはよくないと警鐘を鳴らしています。
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/feature/post_78917 「投資家として、(日本について)向こう1〜2年は楽観的に見ている。日本株は持っているし、買い足す予定だ。日銀の金融緩和が株価を押し上げているし、原油安も日本経済にとっては追い風だ」
「だが、長期的にはかなり悲観的だ。債務が膨らみ、人口が減り、通貨の価値が落ちていく。大惨事ではないか。日本は世界で最も好きな国々の一つだ。でも、私が仮に20歳以下の日本人なら国を出ていくだろう」
「衆院選で大勝した安倍晋三首相には改革ができるはずだ。ここ数十年で、安倍政権ほど安定した政治基盤を持ち変化の必要性を理解している政権はない」