奈良の遺跡で修羅が見つかる
奈良・橿原で鎌倉時代の未完成「修羅」出土
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140703/wlf14070322560025-n1.htm 2014.7.3 22:56
奈良県橿原市の県道建設予定地で、鎌倉〜室町時代(13〜14世紀)の川跡から巨石や木材の運搬具「修羅(しゅら)」が見つかり、
橿原考古学研究所が3日、発表した。アカガシの自然木の二股部分を利用したV字形の未完成品で、
全長約4・4メートル、最大幅約40センチ。修羅は全国で7例しか出土例がなく、同県での出土は初めて。
見つかった修羅は、木表面の皮をはぐなど加工されていたが、先端は未加工で根が残っていた。
完成直前に川に棄てられたとみられる。
修羅は古墳時代から利用され、昭和53年に三ツ塚古墳(大阪府藤井寺市)周濠で見つかった
古墳時代の修羅(全長約8・8メートル)が有名。
鎌倉〜室町時代は大和盆地で土木工事や水田再編が盛んに行われた時期で、
今回の現場は大和盆地を貫く幹道「下(しも)ツ道」にも近いことから、
橿考研は「有力者が工事に使うため作ろうとしたのでは」としている。
橿考研は修羅が劣化しているため、4日にも研究所内に移し、
約1年かけて保存処置を行った後に公開する予定という。