「東京」 ソフトウエア興業(株)(資本金50億円、千代田区神田須田町2-9-2、代表浦野昇千氏)とグループ会社4社は、
4月25日に債権者より破産を申し立てられ、6月11日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は関戸麦弁護士(千代田区丸の内2-6-1、電話03-5223-7759)。
当社は、1974年(昭和49年)3月創業、翌75年8月に法人改組した通信系、情報系を中心とした広範囲にわたるソフト
開発業者。通信系では、デジタル電子交換機ソフト、ISDN、企業LANシステムなどの開発を手がけ、携帯電話業者、
カーナビメーカー、デジタル家電メーカーなどを得意先とし、情報系では、金融・流通業務アプリケーションソフト、
航空路管制システムなどの開発で、生・損保系企業など金融機関、官公庁、流通、製造業者向けのシステム提供を手がけていた。
多数の優秀なSEを輩出するなど開発力、技術力の高さは業界内外で高く評価されるとともに、組織規模の拡大に伴った
分社化を進め、グループ中核企業に成長。新規取引先の増加、既存得意先のシステム変更にともなう大口受注などにより、
2008年3月期には年収入高約310億5400万円をあげていた。
しかし、同業者間の競争激化により収益が悪化していたほか、研究開発や不動産購入などによる年商に匹敵する借入金が
重荷となっていた。このため資産売却を進めて負債圧縮を図る一方、返済繰り延べなどで繰り回していたが、リーマン・
ショックの影響による投資抑制も加わり2010年3月期の年収入高は約191億7800万円にまでダウンしていた。
そうしたなか、2011年6月に当社創業者のほか、当社社員などが法人税法違反(脱税)容疑で逮捕される事態が発生。
信用失墜もあり、2012年3月期の年収入高は約113億2800万円にダウン。不動産売却による借入圧縮を進めていたものの、
2012年12月、2013年1月に相次いで決済難になっていた。その後も所有不動産売却による負債圧縮を進めてきたが、
物件売却が進まなかったことから、債権者より破産を申し立てられていた。
(後略)
http://www.tdb.co.jp/tosan/syosai/3934.html