「東北」を世界はどう見たか 遠野でトークイベント
国際交流基金(安藤裕康理事長)が復興支援を目的に世界各地で開催する巡回写真展「東北―風土・人・くらし」のトークイベントは14日、遠野市東舘
町の市立図書館で開かれた。「東北は世界にどう見られたか?」と題し、遠野文化研究センターの赤坂憲雄所長と写真家の田附(たつき)勝さんが意見を交わし
た。
東北をテーマにした写真集で「写真界の芥川賞」と称される木村伊兵衛賞を受賞した田附さんは、「東北はぞわぞわするような血のたぎりを感じる場所」と撮影姿勢や東北への思いを語った。
赤坂所長は同写真展をカナダで開催した際、地元の学生が「懐かしい」と感想を述べたことに着目し「東北は東京や京都とも違う文化を内包しているこ
とを世界が気付き始めている」と指摘。2人は「東北、遠野の価値について、写真を仲立ちに再発見される時期がくるはずだ」と締めくくった。
同写真展は遠野市内の3会場で22日まで開催中。問い合わせは遠野文化研究センター(0198・60・2800)へ。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140615_8