JALがまたトラブルだ。5日午前9時ごろ、貨物重量管理システムで障害が起こり、復旧したのが午後5時過ぎ。
羽田空港発着便を中心に国内線174便が欠航、1万4000人に影響が出た。
国交省の指導は原因究明と再発防止の指示にとどまったが、JALのダメージは決して小さくない。
「異例の頻度でミスが起きている」と叱り飛ばされたばかりなのだ。
理由は昨年10月から今年5月にかけて起きた16件の整備ミス。運航に支障は出なかったものの、
着陸時の減速に使う逆噴射装置の部品を付け忘れたまま1カ月飛ばし続けていたり、主脚部品の付け忘れもあった。
無資格の整備士が最終確認していたケースまであった。
「ほとんどが単純ミスによるもの。まさにヒューマンエラーです」(航空アナリスト)
こうした事態を受け、JALは5月19日から23日にかけて羽田の整備を休止。管理職と整備士らが作業の見直しを検討した。
「国交省による業務改善命令を回避するため、慌てて立て直しを図ったようです。人手不足に苛立つ現場と
経営サイドは激しくぶつかっています。昨年7月に整備態勢が変更され、配置転換があったのですが、作業効率
アップと工期短縮の名目で夜勤が増えた。意思疎通がうまく図れず、それぞれの負担が増えたことがミスを誘発したようです」(航空関係者)
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