[東京 7日 ロイター] - 任天堂(7974.T: 株価, ニュース, レポート)は7日、2015年3月期の営業利益計画は400億円とし、
4年ぶりの営業黒字化を目指すと発表した。
据え置き型ゲーム機「WiiU」の普及は遅れているが、携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の累計販売が4300万台を超えており、
ソフトの販売拡大で収益の確保を図っていく。
2015年3月期のWiiUの販売は360万台を計画。14年3月期は272万台の実績で、計画していた280万台に届かなかった。
今期は、5月に全世界で発売予定の「マリオカート8」、今冬の「大乱闘スマッシュブラザーズ」など有力ソフトの投入で、
ハード普及の巻き返しを図る。
WiiUは2012年11月の発売から累計販売が617万台にとどまっている。
ソニー (6758.T: 株価, ニュース, レポート)の「プレイステーション4」が昨年11月の発売から4月6日の段階で700万台を突破し、
米マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)の「XboxOne(エックスボックスワン)」も
昨年11月の発売から4月17日までに500万台を超えている。
競合2社のハード普及が好調に推移しているのに対して任天堂の苦戦が続いている。
携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の今期の販売計画は1200万台。14年3月期の販売は1224万台で、
これも計画の1350万台に届かなかった。
ただ、3DSは11年2月の発売以降、今年3月末までの累計販売が4333万台に達した。
一定の普及規模に達していることから、ソフト販売の拡大で収益の確保を図っていく。
15年3月末の為替レートは、ドル100円、ユーロ140円に設定した。14年3月末はドル102.92円、ユーロ141.65円だった。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0DN0DW20140507