忘れもしない、長野県南佐久郡川上村。
私が学生時代に数ヶ月間レタス農家の手伝いアルバイトにいった村だ。
非常に過酷な労働条件の上に母屋とは完全に隔離された部屋に寝泊まりし、
農家の家族とはほとんど会話もしないというか完全にモノのように扱われ、
朝5時に軽トラの荷台で畑まで連れて行かれ、夕方その軽トラの荷台でまた戻ってくる毎日。
自分の行った農家には期間中自分以外に計6人のアルバイトが来たが、自分ともう1人
本名と出身地を教えてくれない謎の男1人以外は、仕事が辛くて入れ替わりで辞めていった。
中には農家への恨み節の手紙を残して夜逃げした人もいた。
当然アルバイト期間中はシャワーBOXのみ。娯楽は一切な
く最寄りの小さな本屋までは墓地を通り抜けて徒歩で片道30分。
当時、母屋の車庫にはベンツとクラウンとマーチが見えていた。
学生ながらに「こいつら一年で7ヶ月程度しか働かないのに金持ってるな〜」と思ったものだ。
当時の日給は5,000円。現地に行ってから「とんでもないところに来てしまった…」と後悔した。
最近は中国人を何の「研修」だかわからないけど、「研修生」として大量に受入れているらしい。
普通の日本人では勤まらない過酷な労働なだけだ。
アルバイト期間が終わって名古屋に帰る際、無人の信濃川上駅でおもしろい光景を見た。
「農家全滅」「クソ農家」「農民殺す」といった趣旨の言葉が木造の駅の柱のいたるところに彫られていた。
これこそリアルJapan!
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