>>625の続き
混合診療が解禁されると,皆保険枠 と 混合診療枠 というのができる.
これから開発された新しい医療,薬はすべて混合診療枠に入る.
ここがポイントであるが
混合診療枠に入ったものでも,優れた治療法や薬は皆保険枠に入れるべきでは,と思う人も多いのであるが,
そうには絶対にならない.そんなことをしたら,保険会社が保険を組めなくなってしまうではないか.
現在でも厚生労働省が認めたものは「最先端医療」と称して,混合診療が認められている.
もちろん,有用なことが分かれば国民保健が効くようになる.
それではなぜ,混合診療が認められたら,国民資産700兆円が吹っ飛ぶのか?
混合診療が認められた当初は,混合診療枠は小さな物であろうが,時とともにだんだん大きくなる.
例えば,私が医師になった20年前(昭和62年ころ)には,今では一般的に行われているCTもMRIもなかった.
尿管結石を超音波で破砕する医療も保険には入っていなかった(この器械は日本では札幌に一台だけあった).
腹腔鏡手術もなかった.心臓の冠動脈が詰まると,今はカテーテルで血栓を除去し,
患者は次の日に退院しているが,このころは開胸術しかなかった.
つまり,もし,25年前に混合診療が認められていたら,これらの治療がすべて保険がきかないと言うことになる.
すると,国民はこれに備えて,医療保険を買わなくてはならなくなる.
だいたい,年齢にもよるが,4人家族で年間30万から200万ほでになるのではないだろうか.
高齢者はものすごく高くなるか,入るのを拒否されることになろう.また,もともと病気持ちの人もそうなる.
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