G7が28日にも対ロシア追加制裁、ジュネーブ合意を履行せず
4月26日(ブルームバーグ):主要7カ国(G7)首脳はロシアに対する追加制裁を実施することで合意した。
欧州安保協力機構(OSCE)の軍事監視団を武装集団が拘束したとウクライナ政府が発表する中で、ロシアがウクライナで衝突をあおっているとG7は声明で非難した。
欧州の外交関係者と米当局者によれば、米国と欧州連合(EU)が追加制裁を来週初めに発表する見通し。
オバマ米大統領に同行しているローズ大統領副補佐官は記者団に対し、エネルギーや銀行などロシア経済の各産業セクターに影響力を持つ個人が制裁の対象となる可能性があると語った。
ホワイトハウスが26日発表したG7声明は、ロシアがウクライナ危機の沈静化を目指すジュネーブでの4者合意の下で果たすべき役割を履行しておらず
「ますます懸念を呼ぶ発言や現在行われている威嚇的な軍事演習を通じて、引き続き緊張をエスカレートさせている」と指摘。「われわれはロシアに対する追加制裁の実施に速やかに動く」と言明した。
米当局者が匿名を条件に語ったところでは、米国による新たな制裁は28日にも公表される可能性がある。追加制裁は同盟国との間で調整が行われ、各国が必ずしも同じ制裁を行うとは限らないとしている。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N4LHX26VDKHS01.html