静岡県と世界史 伊豆の国の教員が出版
4月17日
「南伊豆町の沖にお宝を積んだ船が沈没している」「清水港と静岡鉄道はお茶を輸出するためにできた」−。
NPO法人伊豆学研究会の理事桜井祥行(よしゆき)さん(52)=伊豆の国市立花=が、静岡県と世界史のちょっと驚くようなかかわりをまとめ、「静岡と世界 静岡県国際化事始め」として出版した。
桜井さんは県立高校で世界史を担当する教員。現場で実感した若者の世界史離れを防ごうと「静岡とのつながりを身近に感じてもらうために、少し驚きのある話を集めた」と狙いを語る。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20140417/CK2014041602000264.html 今後の検討課題として、教育内容の問題だけでなく、教授法の改革も必要だと思っている。
それは、日本における歴史教育が人名・年号・事件名などの暗記中心の詰め込み型の教授法で行われており、生徒たちに「考える面白さ」が伝わっておらず、受験が済むとすっかり忘れてしまうという印象が強いからである。
『高校学習指導要領』では世界史でも、日本史でも「歴史的思考力」の育成が指摘されているが、現実の教科書にはそのための工夫があまり見られない。
例えば、各章ごとに設問を設定して、その章で学んだことについて生徒に考える機会を与えている教科書は、地理にはあるが、世界史や日本史の場合はほとんどない。
とくに世界史の場合は、西洋中心の弊害を是正するため、非西洋地域の歴史もできるだけ補充しようとしてきたため、教科書のページが膨らみ、設問を設定する余裕がなくなったのであろう。
昔の教科書には設問があったというから、世界史「知識」の充実がかえって「思考力」育成の機会を圧迫しているのではないだろうか。
http://www.history.l.chiba-u.jp/~riwh/japanese/index.php?itemid=164