(CNN) リビアで先週就任したばかりのサニ首相が13日、辞任を表明した。自身と家族が銃撃を受け、近隣住民が危険にさらされたためと説明している。
リビア議会は8日、暫定政府の首相にサニ氏を指名し、1週間以内の組閣を求めていた。
同氏は政府のウェブサイトに寄せた議会あての書簡で、自身と家族が12日夜に「卑劣な攻撃」の標的になったと述べ、「私の就任によって国民の間で争いが起きることを許すわけにはいかない。
申し訳ないが暫定首相への指名は受けられない」と表明した。議会が新たな首相を選出するまでの間、職務は続行するという。
サニ氏は、議会が先月ゼイダン前首相を解任した後、首相代行を務めていた。前首相は在任中に一時、武装グループに拉致されたことがあり、解任後は治安上の懸念を理由にドイツへ逃れている。
12日の銃撃による負傷者は報告されていない。当局は詳細を発表しなかったが、近隣住民がCNNに語ったところによると、首相らの車列が首都トリポリ市内の自宅付近で攻撃を受け、逃げ込んだ住宅地で激しい銃撃戦が起きた。
同国は2011年にカダフィ政権が崩壊した後、民主政権の確立を目指してきた。しかし軍や警察の整備が進まず、民兵組織の勢力争いや当局者への襲撃が相次いでいる。
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