米大リーグ・ヤンキースの田中将大投手や駒大苫小牧高校野球部の功績を紹介する「駒大苫小牧ミュージアム」
(苫小牧市寿町2)は、開館から1カ月足らずで入館者が3000人を突破した。同館だけでしか見られない
お宝グッズなどが人気を呼び、道外からも大勢の野球ファンが詰め掛けている。同館では予想をはるかに上回る
反響を受け、当初は今月限りの予定だった公開期間を8月いっぱいまで延長。
「スポーツの素晴らしさをたくさんの方々に知ってもらえたら」と話している。
3月15日にオープンしたミュージアムには、田中投手の楽天時代のサイン入りユニホーム、甲子園優勝・準優勝時の
駒苫ナインの寄せ書きやパネル写真など約100点を展示。さらに、大型テレビでは2連覇と準優勝で”駒苫旋風”を
巻き起こした2004〜06年夏の甲子園のダイジェストを放映。当時の感動を思い起こし、涙を流す人も多いという。
ミュージアムを開いたのは、駒大苫小牧高クラブ後援会会長を務める伊部廣明さん(67)。田中投手のメジャー挑戦、
9年ぶりとなる駒苫野球部のセンバツ出場と明るい話題が続く中、「市民のスポーツ熱に火を付けたい」と、自身が
社長を務めるビルメンテナンス業「北海道クリーン開発」社屋の会議室を改装。大半の展示品は伊部さんの所有だが、
同校や高校野球ファンから借り受けたものもあるという。
ミュージアムは月〜土曜日の日中に無料で開放している。来館者の約9割は市外からと言い、中にははるばる仙台、東京、
大阪などからやって来た人も。中でも、3月下旬からの春のセンバツ期間中は特ににぎわいが増し、駒苫が1回戦を突破
した翌日には300人以上が来館。今春のセンバツや田中投手のメジャー初登板の際には地元少年野球チームの子供たちを
集めてテレビ応援会を開くなど、イベントスペースとしても定着した。今後は日曜、祝日も開館日とする。
(後略)
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