パンパカパンツ、映画デビュー 静岡発TVアニメ
静岡で生まれた短編アニメ「パンパカパンツ」が5月10日、放送開始から5年半で全国映画デビューする。地方テレビ局が独自キャラクター
として育て、関連商品を次々生む中で認知度を上げてきた。地方発のコンテンツビジネスとして今、注目を浴びている。
パンパカパンツは元々、2008年10月に静岡放送(SBS)で始まった1分間の短編アニメだ。SBSの小沢誠・編成業務局長は「面白い企画で
視聴率を上げたいと考えていた時だった」と話す。
課題である子育て世代の取り込みを考えていたSBSに、アニメを提案したのがベンチャー企業「ディー・エル・イー」(東京)だ。フラッシュと
呼ばれるソフトを使い、「秘密結社 鷹(たか)の爪(つめ)」など手間も予算も抑えたアニメ制作で成功を収めていた。
SBSは短期間、低予算で作れることを生かし、歌手のサンプラザ中野くんが主題歌を歌う「おでんキュン」や、髪形が県の形をした「しずおかあさん」
など計6本のアニメを次々と放映。このうち、反響のあった「パンパカパンツ」だけがシリーズ化され、今年3月までに6回のシリーズを放映した。
09年からは県内企業を中心にパンパカパンツをあしらった関連商品の提案にも乗り出した。文房具やTシャツのほか、住宅、和太鼓リズムゲーム
「太鼓の達人」にまで登場した。小沢局長は「提案先の社長のお孫さんがパンパカくんのファンで話がまとまりやすいこともあった」と話す。
http://www.asahi.com/articles/ASG4463VSG44UTPB01L.html http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20140410000032_comm.jpg