和歌山地方法務局は2013年中の人権侵犯事件の状況を発表した。13年中に受
け付けたのは257件(前年比97・7%)だった。
インターネット関係は7件で、12年より1件増えた。このうち、住所や氏名、写
真を勝手にブログなどに載せられ、誹謗(ひぼう)中傷されるという事案が3件あ
った。近年の傾向として、インターネットに絡んだ人権問題が深刻化しているという。
公務員・教育職員による人権侵犯は45件。警察官によるものは「ストーカー被害に
ついて相談したら高圧的な態度を取られた」「スピード違反の取り締まりで横柄な
態度をされた」など5件、教育職員によるものは「児童生徒が、教員からいじめの
加害者に決めつけられた」など11件、学校でのいじめが23件、地方公務員3件、刑
務職員3件だった。
私人の間での人権侵犯は212件。主なものは、落書きや近所に悪いうわさを流
されるなど住居・生活の安全関係が62件、DVなど暴行虐待関係が60件、一方的な
婚約の破棄、家業の後継など強制・強要関係が38件、パワハラなどの労働権関係が
16件、インターネットの嫌がらせなどプライバシー関係が16件。
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