【株】コンピュータで0.001秒超光速売買 個人投資家はカモにされていたことが判明

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高頻度取引描いたマイケル・ルイス氏の「フラッシュ・ボーイズ」

2007年春、ロイヤル・バンク・オブ・カナダのニューヨーク支店で株式トレーディング部門を率いていたブラッド・カツヤマ氏はマーケットの動きがおかしい、と感じた。
インテルの株式1万株を1株22ドルで買おうと「買い」ボタンを押したとたん、売り注文が消えてしまったのだ。
まるでマーケットが彼の心を読んで彼が買う前に売り注文を変えてしまったかのようだった。その見方は当たらずとも遠からずだった。

ウォール街は常に多くの詐欺師やならず者を引きつける。
マイケル・ルイス氏は新著「フラッシュ・ボーイズ」で、高頻度取引業者は、高度なコンピューター技術や光ファイバー、
マイクロ波の電波塔を悪用して数千分の1秒単位で他の投資家に先がけて取引を執行し、大手の投資家も悩ませる今日的な市場の無法者だと語る。
彼らは証券取引所を過去に例のない大きな変動を繰り返すコンピューターの化け物にしてしまった。

あなたがマイクロソフトの株式1000株の買い注文を出すとする。
以前ならその注文は取引所間のネットワークを伝わって各取引所で最も安い価格を探しながら少しずつ株式を買い入れ、1000株になるまでそれを繰り返す。
ところが今では、あなたの注文が最初の取引所に着くと、すぐに高頻度取引業者がそれを知り、あなたに先駆けて他の取引所でマイクロソフト株を買い、若干利ざやを上乗せした価格であなたに買わせるのだ。
このすべては1000分の1秒の間の出来事だ。それを1日に何百万回も何百万という投資家を相手にやっている。
ルイス氏は、そのような小さな利益が積み重なってゲッコーやシタデルの巨額の利益として積み上がっていくと指摘する。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303702904579476513706046106.html
http://si.wsj.net/public/resources/images/ED-AS020_bkrvfl_DV_20140330162215.jpg