ブラックホールがガス雲「G2」をのみ込む瞬間
いま、世界中の望遠鏡が銀河系の中心に向けられている。超大質量ブラックホールがガス雲をのみ込む瞬間を、初めて「最前線で」観測できるかもしれないのだ。
2011年、マックス・プランク地球外物理学研究所のシュテファン・ギレッセンらは、銀河系の中心近くに小さなガスと塵の雲を偶然発見した。チームはこれをG2と名づけた。
その軌道を計算したところ、いて座A*(Aスター)の周りを180年から216年かけて公転しており、近点では銀河系の中心にある超大質量ブラックホールの中心部に非常に接近することがわかった。
そして、2013年にはブラックホールに最接近すると計算された。
さらにデータを精緻化したところ、当初の予測はやや外れ、G2は2014年4月ごろにブラックホールに最接近することが明らかになった。
いよいよ最接近に突入しつつあるG2はいま、ブラックホールの巨大な重力に引っ張られている。
いかそーす
http://wired.jp/2014/03/30/black-hole-snack-time/ シミュレーション動画
http://www.youtube.com/watch?v=d6XdpuEC8nE