米の強い働きかけと日本の深い配慮でおぜん立てし、やっと日米韓首脳会談の席に着いた韓国の朴槿恵大統領。日韓のメディアは
「今回の3カ国首脳会談を関係改善のきっかけに」などと淡い期待を説く向きもあるが、改善のために朴政権が乗り越えなければ
ならないハードルは果てしなく高い。実際のところ日韓の関係改善は今後、しばらく見通せないとの見方がもっぱらである。(ソウル 加藤達也)
「パククネ デトンニョンニムル マンナソ パンガプスムニダ(朴槿恵大統領様にお会いしてうれしいです)」
安倍晋三首相の韓国語でのあいさつに、朴大統領は完全なる無視で応じた。外交非礼この上ない態度と言える。
朴氏の仏頂面は単に「安倍嫌い」が顔に出ただけではない。
たとえば韓国のニュース専門ケーブル局、ニュースYはその無愛想の理由を「日本に対して穏やかならざる、われわれの心境を現したもの」と解説している。
これに対し左派系韓国紙の元東京特派員は、こんな見方をした。
「朴大統領は今回、これまで強くこだわってきた最重要テーマの歴史認識を一切、棚上げして首脳会談に臨んだ。
これ自体が彼女にとっては大きな不安材料で負担だった。そんなところでにこやかに握手などしてしまえば野党やメディア、
世論から政権に対する支持を損なう恐れがあった。安倍首相に対する外交非礼など眼中になかっただろう。両国の関係改善? 無理、無理」
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140328/kor14032810100001-n1.htm