文部科学省はスーパーコンピューター「京(けい)」(神戸市中央区)の約100倍の性能を持つ
世界最速の「エクサ級スーパーコンピューター」の開発を4月から、神戸で始めることを決めた。
「京」を運営する理化学研究所(理研)が開発主体となり、「京」と同一の建屋内に設置する。
2014年度政府予算に、基本設計費12億円が盛り込まれており、20年ごろの完成を目指す。
総事業費は約1200億円を見込む。設置場所について、文科省は当初から「スパコンの設置環境を考えると、
京がある理研に置くのが自然な流れ」と神戸を最有力地に挙げていた。
理研が27日までに、兵庫県と神戸市から事業推進のための資金援助や研究スペースの確保▽固定資産税などの減免措置
▽職員派遣などの支援を得るめどがついたことから、神戸での開発が決まった。
エクサ級スパコンを活用すれば、近年発生頻度が高い集中豪雨など災害予測の精度が向上し、効果的な初動対応が期待できるほか、
最適な治療を可能にする新薬開発にも成果を発揮するという。
12年に本格稼働した「京」は毎秒1京(京は1兆の1万倍)回の計算能力を持ち、医薬品やものづくりの分野で貢献している。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201403/sp/0006814396.shtml