牛丼チェーン店「すき家」を狙った強盗事件が、いまだに後を絶たない。警察庁のまとめなどによると
、全国で起きた牛丼店を狙った強盗事件(未遂も含む)は、8割以上が同店に集中している。
警察庁の指導を受けた運営会社側は対策に乗り出しているが、従業員確保がままならず、深夜の複数勤務は完全実施に至っていないという。
少し前の話になるが、1月20日午前2時50分ごろ、大阪市住吉区の「すき家住吉遠里小野(おりおの)店」で、
強盗事件が起きた。店に入ってきた男が、アルバイトの男性店員(19)に包丁をつきつけて「金を出せ。袋に入れろ」と脅
し、レジにあった現金約5万円を奪って逃走した。
1週間後の27日、大工見習いの男(22)が大阪府警住吉署に出頭し、
強盗容疑で逮捕された。捜査関係者によると、男は「他のすき家の強盗のニュースを見て、自分もできると思った」と供述したという。
すき家強盗の多発が“犯行の連鎖”を起こしていた。
警察庁などによると、牛丼店を狙った強盗事件は、2011年にピークに達し、未遂も含めて90件を数えた。そのうち、
78件がすき家で実に87%を占める。12年は32件、13年は34件と発生件数は減ったが、
それでも、すき家を狙った強盗事件は約85%を占めた。
すき家は1982年に横浜市で1号店をオープン。近年の急成長で、吉野家、松屋とともに牛丼店「御三家」と呼ばれる。
牛丼だけではない多彩なメニューが人気で、一気に店舗数で業界トップにのし上がった。
しかし、食券を取り入れず、注文して食べた後に代金を払うレジ形式を採用している。深夜帯になると、アルバイト従業員が1人で勤務することが多かった。
警察庁などによると、牛丼店を狙った強盗事件は、2011年にピークに達し、未遂も含めて90件を数えた
。そのうち、78件がすき家で実に87%を占める。12年は32件、13年は34件と発生件数は減ったが、
それでも、すき家を狙った強盗事件は約85%を占めた。
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140324/dms1403241533007-n1.htm