今月、中国を訪れたあと、一時、連絡が取れなくなった神戸大学大学院の中国籍の教授が帰国して25日夜、
神戸市内の大学で記者会見し、24日まで中国の警察に身柄を拘束されていたと明らかにしました。
記者会見したのは神戸大学大学院国際文化学研究科の、中国籍の王柯教授です。
神戸大学によりますと、王教授は中国の少数民族やイスラム教徒の研究のため3月1日から中国を訪れ、
帰国予定だった10日、日本にいる家族に
「中国の母親が病気になり様子を見に行くのでさらに10日ほど滞在する」と
電話で伝えたのを最後に連絡が取れなくなっていました。
王教授は、連絡がつかなくなっていた経緯について、記者会見で
「今月7日に福建省泉州市でイスラム系社会の調査と研究をしていて身柄を拘束された。
中国の法律に触れるような行動があったため現地の警察の取り調べを受けた。
起訴にはいたらないと結論づけられて24日午前、解放された」と説明しました。
王教授は、24日夜、帰国したということで、「取り調べで身体的な苦痛はなかった」と述べたうえで、
拘束された詳しい理由などは明かにしませんでした。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140325/k10013237131000.html