神戸大教授、訪中後に不明…中国出身の王柯氏、ウイグル族など研究
2014.3.22 11:27
神戸大国際文化学部の王柯(おう・か)教授が中国を訪れたまま行方が分からなくなっていることが22日、神戸大への取材で分かった。
王教授は中国出身で、中国の新疆ウイグル自治区などの民族研究で知られる。大学では所在の確認を急いでいる。
神戸大によると、王教授は今月1日に「出張」として出国。10日に帰国予定だったが、日本にいる家族に同日、
「西安にいる母親の具合が悪くなったので様子を見に行く。10日ぐらい帰国が遅れる」と電話があったのを最後に連絡が取れなくなった。
家族が王教授の母親に電話すると、母親は「病気ではなく、元気にしている」と話したという。
19日に家族から相談を受けた大学も王教授の携帯電話にかけたが、電源が切られた状態。
王教授は21日にシンガポールでのシンポジウムに出席予定だったが、数日前に王教授からキャンセルの連絡が入ったという。
王教授は平成6年に東京大大学院博士課程を修了し、13年から現職。
専攻は中国近現代思想史など。中国西部や中央アジアでのイスラム系民族の歴史などを研究している。
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