ワカサギ持ち帰り解禁
県は14日、東京電力福島第一原発事故の影響で禁止していた赤城大沼(前橋市)のワカサギの持ち帰りを解禁した。
今季の穴釣りは今月末で終了するが、地元や釣りファンは3季ぶりの全面解禁を歓迎している。
県蚕糸園芸課によると、10日に採取したワカサギの放射性セシウム濃度が1キロ・グラム当たり82ベクレルで、1月以
降、国の規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を8回連続で下回ったことから、安全性に問題ないと判断した。
事故前には1シーズンに約2万6000人が訪れていた赤城大沼のワカサギ釣りは2011年9月、全面的に禁止された。
12年3月に漁は解禁されたが、県は出荷の自粛を要請していた。
同課は「県の安全確認への信頼を損なうことのないよう慎重に検査してきた。観光資源である赤城の活性化の一助にな
れば」としている。同課は今後も安全性の確認を続ける。
県から解禁の知らせを受けた赤城大沼漁業協同組合の青木泰孝組合長(64)は「待ち焦がれた日が来た。この3年で
離れてしまったお客さんもいるが、安全性を周知して皆さんに喜んでもらいたい」と話した。14日にワカサギ釣りを楽しんで
いた横浜市の大学4年門池京香さん(22)は「せっかく釣れたので、食べられると聞いてうれしい」と笑顔を見せていた。
赤城大沼のワカサギは4月1日から8月末まで禁漁となる。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20140314-OYT8T01330.htm 依頼@121