【Xデー】海で原因不明の異変!日本海側で深海魚が続出で何かが始まっていると話題に
日本海側の各地で今冬、深海魚が相次いで発見されている。
京都府内では丹後半島周辺で、リュウグウノツカイなどの発見例が10件程度あるといい、5日には京丹後市網野町の浜詰海水浴場で生きたサケガシラが保護された。
府海洋センターも「はっきりした理由は不明だが、例年に比べて捕獲の報告が多い」と注目している。
5日朝、同海水浴場近くで旅館を営む宿院基智さん(48)が散歩中、波打ち際に横たわる銀色の生き物を見つけた。
長さ約1・2メートル。通常は水深200メートル以上の海中で生息するサケガシラだった。
そっと尾をつかむと身をくねらせたため、旅館に持ち帰り、水槽で保護。「最初は太刀魚かと思った。初めての体験で、ただただ驚いた」と振り返る。
この日だけでなく今冬は、深海魚の発見が相次ぐ。宮津市の府立海洋高は1月16日、京丹後市沖で底引き網漁の実習中、サケガシラを捕獲。
同市の琴引浜でも2月20日、住民が浜に打ち上がったサケガシラを見つけた。
府海洋センターには、サケガシラやリュウグウノツカイが見つかったとの報告が、次々に寄せられている。
すでに5件程度あり、直接報告されていないものを含めると、10件に及ぶとみられる。
「厳寒」で知られる冬の丹後では報告が全くない年もあるため、担当者も「近年になく多い」と驚くばかりだ。
府外でも、富山県から山口県沖の日本海で、ダイオウイカなど深海生物の発見が続く。
生態がよく分かっていないため、海の異変の前兆かどうかを含め、はっきりした理由は不明というが、宿院さんは「今年は強い西風が吹かず、市場でも魚は少ない。何か気候に変化があるのでは」といぶかる。
毎月、丹後半島沖の水深約1000メートルの海底で水温を計測している府海洋センターの担当者は「データ上、深海に変化は見られない」と説明。
「なぜ、こんなに見つかるのか不思議。今年の状態だけでなく、今後の推移も見る必要がある」と状況を注視している。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20140306-OYT1T00459.htm