子ども2人の教育費、平均で「年収の4割」 負担高まる
http://www.asahi.com/articles/ASG2P266RG2PUTIL001.html 子ども2人世帯の年収に占める教育費の割合は、平均4割――。日本政策金融公庫が昨年7月、
国の教育ローンの利用者(平均年収約553万円)にアンケートしたところ、家計の教育費負担が
高まっていることが分かった。低所得層では6割にのぼり、生活費を節約して学費を捻出する傾向も強まった。
アンケートは昨年2〜3月に「国の教育ローン」を利用した約2万2千世帯に、調査票を郵送、
約5千世帯から回答を得た。国の教育ローンの利用には年収制限があり、子ども2人の世帯では、
世帯全員の年収合算で890万円以内。
回答結果から、子ども2人世帯の在学費用(塾などの家庭教育費を含む)が年収に占める割合を
算出したところ、平均40・1%で、2012年度調査より1・7ポイント増え、比較可能な過去7年で最高だった。
年収200万円以上400万円未満の層では、58・2%(0・7ポイント増)にのぼった。
教育費の捻出方法を複数回答で尋ねると、奨学金を受けている世帯が6割。教育費以外の
支出を削っている(56・3%)と答えた人の節約項目は、12年度に比べて「旅行・レジャー費」が減少し、
「衣類の購入費」や「食費」など生活必需品が伸びていた。同公庫は「家計の教育費負担は一段と
厳しさを増している」と分析している。(杉原里美)