史上最低の自民党総裁は安倍で確定したけど、史上最高の自民党総裁はだれ?

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安倍首相は米国の「失望」を取り違えていないか

安倍晋三首相の靖国神社参拝をめぐる波紋はおさまるどころか、さらなる広がりを見せている。
自国の戦没者に対する追悼の仕方を他国からとやかく言われたくないという不満が背景にある。

安倍首相に参拝を勧めてきた衛藤晟一首相補佐官が、首相の靖国参拝に「失望」を表明した米国に対して、「われわれのほうが失望だ」と動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿した国政報告でコメントした。

菅義偉官房長官は「首相補佐官は内閣の一員であり、個人的見解は通用しない」と取り消しを指示した。これを受けて、衛藤氏は発言を撤回し、動画を削除した。

しかし、安倍首相の周辺では「日本は日本でやって行こう」という独自路線の気運が強まっているのではないか、という疑念を改めて感じさせた。

「米国はちゃんと中国にものが言えないようになっている。中国に対する言い訳として(失望と)言ったに過ぎない」と
衛藤氏はユーチューブで解説したそうだが、この見解は間違っている。

ダニエル・ラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は先の米下院外交委員会公聴会でこう証言している。

「中国による東シナ海での防空識別圏(ADIZ)設定は挑発的行動であり、悪い方向に向けた深刻な一歩だ。
尖閣諸島は日本の施政権下にある。一方的な現状変更の試みが緊張を高めており、国際法に基づく領有権主張を
強めるものではない。米国はADIZ設定を認めないし、受け入れない」
ラッセル氏は南シナ海についても中国の動きを強く牽制した。

日本の経済力は低下し、65歳人口は全体の4分の1。防衛力を強化すると言っても限界がある。
日米同盟は日本の生命線だ。安倍首相は自分にとって心地よい「お友達」の声ばかりに耳を傾けず、
激変するアジア・太平洋の現実にしっかり目を見開いてほしい。

首相の靖国参拝は日米同盟という強力な磁力を弱める危険性をはらんでいる。

昨年のケリー米国務長官とヘーゲル国防長官の千鳥ケ淵戦没者墓苑訪問は、安倍首相に靖国参拝を
思いとどまらせるための牽制というより、「米国の最後通告」と受け止めた方が良かったのかもしれない。
http://blogos.com/article/80711/