プジョー 東風自動車や仏政府など出資
経営難に陥っているフランスの大手自動車メーカー「プジョー・シトロエン・グループ」は19日、中国の自動車大手「東風自動車」や
フランス政府などから出資を受け入れ、総額30億ユーロ(日本円でおよそ4200億円)の資本増強を実施すると発表しました。
発表によりますと、プジョー・シトロエン・グループは、中国の東風自動車から8億ユーロの出資を受け入れて資本提携するとともに、
フランス政府から同額の出資を受けるなど総額30億ユーロ(日本円でおよそ4200億円)の資本増強を実施するとしています。
これによって東風とフランス政府はプジョーの株式の14%をそれぞれ保有することになります。
ヨーロッパの景気低迷の影響で経営難に陥っているプジョーとしては、東風との資本提携で東南アジアなどでのシェアの拡大を図る一方、
東風側としてもプジョーの持つ環境技術を取り込むねらいがあります。
一方、フランス政府は、東風と同額を出資することで、中国企業がフランスの老舗企業であるプジョーの筆頭株主になるのを
避けるねらいがあるものとみられます。
プジョーは、東風との資本提携をきっかけに業績の改善を進めたい考えですが、今後、国内産業や雇用を守りたい
フランス政府の思惑も絡むことになり、経営再建が混乱なく進むのか、疑問視する声も出ています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140220/k10015380511000.html