【ソチ真野森作】五輪開幕を間近に控えたロシア南部ソチで、旧ソ連の独裁者スターリンに
晩年まで愛用された豪壮なダーチャ(別荘)が、来訪者の人気を集めている。
7日からの五輪開催中は外国人客を中心に見学予約が多く、歴史的建造物がにわかに脚光を浴びそうだ。
この別荘はソチ郊外マツェスタ地区の黒海を見晴らす山腹に位置し、1930年代後半に建てられた。
中庭を囲むロの字形の建物で、緑一色の外壁が特徴。室内プールや暖炉付きの応接ホールもあり、
現在は博物館やレストランとして使われている。
ソチに隣接するグルジア出身のスターリンは、持病のリウマチ治療も兼ね、毎年のように保養に訪れた。
2011年に米国で死去した長女スベトラーナさんの回想によると、余暇にはウサギ狩りやビリヤード
を楽しんだ。国内外の政治家らを招き、中国の毛沢東元主席も訪れた。
執務机、政治の中枢・クレムリンへの直通黒電話、小ぶりなベッドなど備品が残る。案内係の女性は
「全て本物の愛用品です」と胸を張る。一方で、ロシアでも評価が割れる独裁政治に関する展示は一切無かった。
温暖なソチは、スターリン以降、ソ連とロシアの最高指導者たちが保養の地として利用してきた。
プーチン大統領も別荘を頻繁に訪れ、冬季五輪誘致のアイデアにつながったとされる。
http://sochi.headlines.yahoo.co.jp/sochi/hl?a=20140204-00000037-mai-int 【そっくりな写真】愛用の執務机前には晩年の姿のロウ人形が
http://mainichi.jp/graph/2014/02/04/20140204k0000e030216000c/image/002.jpg