東京都知事選挙　もう一つの戦い　田母神俊雄、家入一真、ドクター中松候補

特集ワイド：都知事選・もうひとつの闘い／４止　石原慎太郎氏／堀江貴文氏／ドクター・中松候補

　◇結果次第で求心力低下−−田母神俊雄候補を支援する、石原慎太郎氏

　オオーッ。驚きの声が渋谷・ハチ公前に地響きのように広がった。２３日朝、日本維新の会共同代表の石原慎太郎・元東京都知事（８１）を乗せたリフトのかごが、ビル３階に迫るほどの高さにせり上がった。
足の具合が思わしくない石原氏でも高い場所から演説できる秘密兵器だ。

　「私は男として田母神さんにほれている。東京は田母神さんに守ってもらいましょう。細川（護熙元首相）なんかに守れっこない。舛添（要一元厚生労働相）なんかに守れっこない。都知事になったら国が混乱する」。
かごの中で石原氏が元航空幕僚長の田母神俊雄氏（６５）の応援に声を張り上げる。その背後、ビル壁面に＜猪瀬前知事を任意聴取＞のテロップが流れた。

　今回の都知事選は、一昨年に石原氏が任期２年半を残して国政に転じ、後継の猪瀬直樹前知事（６７）が医療法人「徳洲会」グループからの５０００万円授受問題でわずか１年で辞任に追い込まれた結果だ。
だが渋谷の第一声ではそれに全く触れなかった。

　田母神氏は航空自衛隊トップの航空幕僚長だった２００８年に「我が国が侵略国家というのは濡（ぬ）れ衣（ぎぬ）だ」と主張する論文を執筆。
侵略を謝罪した「村山談話」などの政府見解から逸脱したとして更迭された。

　「田母神氏が航空幕僚長時代から『いい事を言っている』と慎太郎さんは評価していた。
政治経験のない田母神氏を後継者にとまでは考えていないでしょう。ただ、自分が長くやってきた政治の流れを誰かに渡したいと思っているのは確かです」。
０７年の都知事選で石原氏の選挙対策本部長を務めた元警察官僚の佐々淳行さん（８３）が解説する。

　一方、橋下徹・維新共同代表は、田母神氏が日本の侵略戦争を否定している点について「相いれない」（７日の記者会見）と石原氏に同調していない。
維新は事実上の分裂選挙となり、「田母神氏が善戦すればいいが、もし惨敗すれば石原氏の求心力低下は決定的になるのでは」（東京の維新幹部）との声がしきりに聞こえる。
さらに石原氏の長男、石原伸晃・自民党都連会長は、各所で同党都連が推す舛添氏の応援演説に立つ。

　演説を終えた石原氏は、スタッフに支えられてリフトから降りた。佐々氏は心配する。
「前回都知事選で慎太郎さんに『あなたの後は猪瀬さんでいいの？』と聞くと、『あなたの知っている猪瀬ではないですよ』と自信をみせた。今回は田母神氏を支持している。
意見の合う人を推すのは分かるが、結果次第では慎太郎さんのスケールを小さくしてしまう」【浦松丈二】

　◇ＩＴから政界への試金石−−家入一真候補を応援する、堀江貴文氏

　もうすぐ午前０時、告示日が終わろうとする東京・六本木のイベントスペース「ニコファーレ」に家入一真氏（３５）とホリエモンこと堀江貴文氏（４１）が現れた。
インターネット演説会のしんがり、動画サイトで生中継を見ている聴衆からの書き込みが四方の壁に映し出される。
家入氏が気づく。「堀江さん出ちゃえって書かれてますよ！」「僕は長らく不自由の身だったので、それを君に託しますよ」

　史上最年少（２９歳）でジャスダック上場を果たした起業家で、ネットの世界で知られる家入氏。
それでもホリエモンとツーショットになれば、まだ小粒な感じ。同じ福岡出身、新聞配達の苦労も味わいＩＴ業界でのし上がってきた。「ゼロからイチを創る」。そんな生き方が似ている。
ただ東大を出てヒルズ族の頂点を極めたホリエモンとはちょっと違う。家入氏は高校を中退し、ひきこもり、３カ月に１回ほどうつになるらしい。

トンキン弁はオカマ言葉w

得票不足で保証金を没収されるのは誰かってことか

　なぜホリエモンは家入氏を応援するのか？　出馬記者会見で、こう言っていた。
「僕があおりまくって、やっと出てくれました」。供託金の一部を貸したとまで明かす。ほれ込む理由を改めて問うた。「愛すべきダメ人間だからかな。
抜けてるところがいいんじゃないの。優秀なスタッフが集まってくる。僕はスタッフでなく、『こういう面白いやつがいる』って、若い子たちの有力な選択肢を提示したい。細川護熙さんの陣営の木内（孝胤前衆院議員）さんから応援してよって言われたりもしたんだけど……」

　ネット選挙解禁を訴え、０７年の参院選東京選挙区から立候補したＩＴジャーナリスト、神田敏晶氏（５２）はホリエモンの胸中をこう推測する。
「純粋に応援しているのはあると思います。家入さんは＜居場所のある街＞を掲げ、個々の政策はネットを通じてみんなで集めている。新しい試みですから。
ただ堀江さん最大の関心事はＩＴベンチャーの有名人がネット選挙でどのくらい票がとれるかでしょ。これまでソーシャルメディアをフルに活用して戦った候補者はいなかった。
ＩＴ企業の経営者が政界に興味を持って動けば、どうなるか？　その試金石になる」

　０５年夏の衆院選に「刺客」として出馬したホリエモン、政治への色気は消えていない。再出馬の可能性について著書「ゼロ」で＜おそらくないだろう（もちろん未来のことは誰にもわからないが）＞と書く。
彼のツイッターをのぞいたら、早くも副知事就任を期待する声に困惑していた。＜あのさ、副知事になるくらいだったら自分が立候補するよ＞。ナンバー２など眼中にないのだろう。【鈴木琢磨】

なんだよこれワロタ

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一番高学歴なのはアベたおそうの東大法ｗ
あとはドクター中松とマック赤坂の東大京大理系コンビ

　◇先輩の遺志継ぎ７回目−−ドクター・中松候補

　この人の立候補はもはや、都知事選の風物詩だ。
７回目の出馬。その名前とユニークな言動は広く知られている。

　告示の２３日朝、東京・渋谷のハチ公前広場。黒山の人だかりができていると思ったら、それは他候補の街頭演説だった。
ドクター・中松氏（８５）は群衆にまみれ、忠犬ハチ公像の脇に座っていた。「ネットで予告したら、横取りされちゃってね」。
飼い主の死後も帰りを待ち続けたハチ公。
小学校から大学まで無遅刻無欠席だった自らの勤勉さを重ね、「途中で投げ出さない知事」をアピールしようと第一声はこの場所と決めていた。１時間待って、ようやくマイクを握ることができた。

　最初に都知事選に出たのは１９９１年。フライングシューズをはいてピョンピョン跳ねる姿が話題を呼んだが、２万７１４５票にとどまった。前回１２年の都知事選では過去最高の１２万９４０６票を集めた。
それでも有効投票総数の１０分の１（６４万票）には届かず、供託金３００万円は没収。
渋谷で中松氏の演説を聴いていた歌人、まほろば薫氏は「ドクターは人間が大好きな人。何度も立候補するのは、みんなのために何かしたいという博愛主義の表れでは」と話す。

　１１年の大阪府知事選を舞台に、当選する見込みがほとんどないのに出馬した人たちに密着取材した「映画『立候補』」（１３年毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞）。
中松氏は登場しないが、藤岡利充（としみち）監督（３７）は「宣伝目的や目立つために３００万円かけるなら、他にも方法はある。選挙に出るということは政治に対して何らかの思いがあるから。
本人は真剣だと思いますよ」とみる。

　映画では、政治に不満がある時の対処法として「家の中でグチる」「投票へ行く」など五つの選択肢が示される。
「一般的な人は『投票へ行く』の段階でとまるが、政治にとても高い関心があるのに投票先が見当たらない時、『あっ、自分が立候補すればいいじゃないか』って気づいた人が出馬するのだと思う。
特に、お金に余力があって、過去に頑張って続けていたら認められた成功体験を持っている人は立候補を繰り返すようです」と藤岡氏。

　過去、国政選挙では自由連合や幸福実現党の公認を受けたことがあるが、今回、有力政治家らの支援はない。
７回目の挑戦について中松氏は「海軍の先輩が亡くなる時、『君がリーダーになって、日本を復興してくれ』と言い残した。その遺言を守るため」と説明。
選挙ポスターは縦長が一般的だが、中松氏のは横長。「この方が目にやさしい。私の発明です」と自ら掲示板に張った。【大槻英二、写真も】
http://sp.mainichi.jp/m/f/elc/news.html?cid=20140129dde012010004000c&inb=mo

渋谷って文鮮明がなんたら演説してる連中がよくいるよね。お仲間？

300万でNHKで何を言ってもいい権利買えるんだから
金持ちに取っちゃ安いもんだろうね