生活保護、「暴力団員」隠して不正受給…逮捕
暴力団員であることを隠して生活保護費を不正受給したとして、
茨城県警古河署と県警組織犯罪総合対策推進本部は30日、指定暴力団山口組系の元組員で古河市東牛谷、無職吉井正人容疑者(42)を詐欺容疑で逮捕した。
自治体が定めた暴力団排除条項に基づく不正受給での逮捕は県内初。
発表によると、吉井容疑者は昨年4月9日、同市福祉事務所で「市の暴排条項で暴力団員は生活保護が受けられない」と説明を受けたにもかかわらず、
組員であることを隠して受給を申請。同5月2日から8月22日に4回、妻名義の口座に自分の生活保護費を振り込ませ、計11万3590円をだまし取った疑い。
吉井容疑者は2010年4月頃から生活保護費を受給していたが、
昨年4月、妻ら家族と合わせて生活保護を新たに申請し直したという。暴力団は昨年9月に脱退していた。
市は11年9月、市が独自に定める生活保護法施行細則に暴排条項を加え、暴力団関係者の受給申し込みを全て不受理としていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140131-OYT1T00413.htm